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橋本環奈“湖音波”たちをとおして描かれた、誰かの希望になるということ<ヤンドク! 最終回>

橋本環奈“湖音波”たちをとおして描かれた、誰かの希望になるということ<ヤンドク! 最終回>

「ヤンドク!」第11話より
「ヤンドク!」第11話より / (C)フジテレビ

橋本環奈が主演する月9ドラマ「ヤンドク!」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の最終回となる第11話が3月23日に放送された。病院改革の余波、そして湖音波(橋本)の恩人である中田(向井理)の病。湖音波が真っすぐに突き進んだ結末が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

■元ヤン脳神経外科医による痛快医療エンターテインメント

同作は、高校を退学した元ヤンキー娘・田上湖音波(橋本)が猛勉強を経て脳神経外科医となり、病気に苦しむ患者に真摯に寄り添いながら医療現場を改革していく痛快医療エンターテインメント。

キャストはほかに、湖音波が脳神経外科医を目指すきっかけになった人物で、湖音波を岐阜の病院から都立お台場湾岸医療センターに呼び寄せた医師・中田啓介役を向井理、新人看護師・鈴木颯良役を宮世琉弥、脳神経外科医・大友真一役を音尾琢真、院長・大河原嗣子役を大塚寧々、事務局長・鷹山勲役を大谷亮平、湖音波を心配し過ぎるあまり自身の食堂を一時休業して院内食堂で働いている湖音波の父・潮五郎役を吉田鋼太郎が務める。

■旧経営陣らと同時に中田が病院を去る

手術中の中田の動作から、目が見えていないことに気付いた湖音波。中田は髄膜腫で右側の視野が大きく欠けていることを打ち明ける。湖音波は自分が手術をすると訴えるが、中田は拒否。腫瘍を除去すれば命は助かるが、視力をほぼ失う可能性が高い。「私は医者という仕事にすべてを注いできた。視力を失えばもう医者ではない」というのだ。

その中田が「医者として最後の仕事」と考えたのが、湖音波が岐阜の病院に勤めていたときに、中田宛で出した紹介状を鷹山が隠蔽工作した件だ。鷹山も決して私利私欲のために改革を行ったのではなく、医療の崩壊を食い止めようと思ってのこと。しかし、その改革は現場をあまりにも見ていなかった。中田は「あなたは人を見ていない。そんな改革は医療を変えるのではなく、壊すだけだ。本当にそれが日本の未来の医療のためになるのですか。私はそうは思いません」と告げた。

大河原と鷹山ら経営陣の辞職が受理され、中田も辞職願を提出して病院を去った。

■倒れた中田に手術をするよう説得する湖音波

中田がいなくなり、不安を覚えるスタッフたちを引っ張りながら、何かにとりつかれたように仕事に没頭する湖音波。そんな湖音波に中田の病気を察していた潮五郎が、「今行かんとずっと後悔するぞ」「命を救ってもらったお前にしか言えんことがあるやろ」と背中を押す。

中田の元に向かった湖音波だが、すでに自宅を引き払っており途方に暮れる。そこに颯良から中田が倒れたと連絡が入り、急いで病院に戻った。

大友たち脳神経外科の一同は、中田の病気を知って動揺し、湖音波が隠していたことを咎める。「我々はチーム」という思いがあるからだ。

意識を取り戻した中田に手術を受けるよう再び説得する湖音波。その間、脳神経外科の一同は誰一人として帰ろうとせず、湖音波の説得がかなうことを願っていた。

共に働いた仲間たちの思い。そして湖音波はかつて自分の命を救ってくれたことへ感謝も込めて、「先生は自分の希望なんです。だから生きて、もっとたくさんの人の希望になってください」と頭を下げた。

その思いが通じ、中田は手術を了承。“チーム”一丸となって挑んだ手術は成功する。

■「誰かの希望になることはできる」

手術前、幾度も語り合った病院の屋上で中田は湖音波に言った。「医者として成長する姿を間近で見届けることができた。本当にありがとう。君こそが私の希望だ」と。最終回は、たくさんの「希望」が描かれた。

中田の手術から1年後。第5話で登場したセレブな整形外科医・沙羅(宇垣美里)が院長となり、日本の医療の仕組みを変えたいという願いをかなえるために動き出していた。第4話で湖音波とタイマン勝負した天才心臓血管外科医・神崎(森崎ウィン)は、スポークスマンに就任して「現場の実感」を発信することが海外の関心も呼ぶように。第9話で「しんどい」が口ぐせだった産婦人科医・飯塚(葉山奨之)は大規模災害を想定した院内訓練で指揮を執る熱いキャラになっていた。大河原は北海道の病院で現場に復帰して活躍中だ。

そして脳神経外科には、かつて中田のもとで研修医をしていたが、命に直接関わる場を去っていた小田桐(八木勇征)が戻り、すっかりチームにもなじんでがんばっていた。大友と結婚した湖音波のマブダチ・麗奈(内田理央)は脳の病気で髪の毛を切らざるをえない患者のためのウィッグを販売するビジネスで奮闘。颯良は湖音波に告白するも撃沈だったが、「ダチならいいっすよ」と言われて関係を進めることができた。

ようやく事故で亡くなった親友・真理愛(平祐奈)の墓参りに出向いた湖音波は、その帰りに、岐阜の大学で教鞭をとっている中田の授業を見学。中田はサングラスをかけ、白杖を使うほどに視力を失っているようだが、湖音波の姿をとらえながら、授業の終わりに学生たちに語り掛けた言葉が、本作をまとめた。

「これから医者になろうとしている君たちに先に言っておきます。それぞれなりたい理想の医師像があるでしょう。だが、無理です。君たちが思い描いた、完璧な医師にはなれません。なぜなら医者も普通の人間だからです。ただ、誰かの希望になることはできる」。

湖音波と中田の師弟関係、脳神経外科チームの熱い絆、友情、そして医療体制。いずれにも希望が感じられた。SNSには「湖音波と中田先生の師弟関係が深みを増して感動でした」「希望に満ちたラスト」「中田先生がこれからも誰かの希望であり続けることを選んでくれてうれしい」「誰かの希望になれるって素敵」「私も誰かの希望になりたい」などの感想が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部




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