ギボ江さんは、年齢よりも若く見えるパワフルな60代女性。夫に先立たれた後も、趣味に自分磨きに忙しく過ごしています。
息子・オトヤさんが結婚したのは地味な顔立ちのヨーコさんでした。ギボ江さんは内心がっかりしますが、数年後、目鼻立ちがはっきりした孫のそらくんが誕生。そらくんのかわいさを自慢したくて仕方ないギボ江さんは、SNSにそらくんの写真を投稿し始めます。しかし、祖母であるギボ江さんの投稿に対して否定的なコメントが寄せられるようになり、ギボ江さんは母親に成りすましてアカウントを再登録。
そんな折、幼稚園で禁止されているにもかかわらず、そらくんの発表会の動画をSNSに投稿したギボ江さん。ギボ江さんから成りすまされているヨーコさんは園で批難の目に晒されてしまいます。ある日、そらくんに風邪症状があると知ったギボ江さんは、インフルエンザと決めつけてSNSに投稿。その後、友人からお茶に誘われ、ウキウキと出かけていったのでした。
ギボ江さんと友人たちが声高らかにおしゃべりを楽しんでいると……。
親子連れに目が留まった義母様一行










近くのテーブルで親子連れが食事しているのを発見したギボ江さん一行。
食事中に歌を歌っている幼い男の子と、それを注意しない母親を見たギボ江さん一行は、わざと聞こえるような声で母親を批判したのです。
男の子はなかなか歌い止まないため、ギボ江さんは母親をギロリと睨み、
それに気づいた母親は早々に退店してしまいます。
「子どもと外食するならきちんとマナーを身に付けさせてからよね~」
静かになった店内で、さらに不満を口にするギボ江さんなのでした。
幼い男の子連れの母親を批判したギボ江さん一行。
ギボ江さんたちの話し声こそ周囲から白い目で見られていたようですが、当人たちはまったく気が付いていなかったようですね。
もちろんどんなときも最低限のマナーや周囲への配慮は必要ですが、幼い子どもの話し声については、ある程度は仕方のないことと割り切ったほうがいい場合もあります。
むしろ、良識のある大人こそ、自分たちの声のトーンや話す内容など、周囲に対して配慮すべきなのではないでしょうか。
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉のように、ギボ江さんたちのようにならないためにも、私たち自身も日ごろから自分の言動に気をつけていきたいですね。
次の話を読む → 著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ
