ユウナさんは、夫・イオリさんと2歳の娘・ツムギちゃんの3人家族。ユウナさん夫婦は、産後の夫婦生活について悩んでいます。夫婦の愛情に身体的な触れ合いを求めるイオリさんと、性的な行為に不快感を覚えているユウナさん。価値観の違いにより、産後9カ月以上が経っても心の溝は広がるばかりです。
そんななかイオリさんは、高校時代の同級生であり、イオリさんに想いを寄せているミヤさんと身体的な関係を持ってしまいます。
家庭でのイオリさんは、ユウナさんへの不満をあらわにし、「仕事だから」と言って深夜以外は会社やミヤさんの家で過ごすように。
家で過ごす時間がどんどん短くなるイオリさんを見て、ユウナさんはイオリさんが本当に仕事に行っているのかを疑い始めるのでした。
ユウナさんの心配や疑念をよそに、「放っておいて」とユウナさんを冷たく突き放すイオリさん。
ユウナさんはイオリさんの態度に不快感と呆れをにじませますが、イオリさんが家族から離れていくことに寂しさを感じ涙します。
しかし、数日後に迎えたツムギちゃんの誕生日では、イオリさんは終始上機嫌な様子。
久しぶりに幸せな家族のように1日を過ごせたことをうれしく感じるユウナさんなのでした。
笑顔のイオリさんを見て、「考えすぎだったかな」と安堵するユウナさんでしたが……。
再び立ち込める暗雲
ツムギちゃんの誕生日をお祝いした日の夜。
ユウナさんがツムギちゃんの寝かしつけをしようとすると、イオリさんから晩酌を誘われます。
しかし、2人きりになると行為を誘われるのではと考えたユウナさんは、イオリさんの誘いを断りました。
その後、ユウナさんから「週末に友だちとランチに行きたい」と相談を受けたイオリさんは、快諾するものの、「でもツムギママっ子だからなぁ」と不安をにじませます。
「大変だから見たくないってこと？」と不満をこぼすユウナさんに対し、イオリさんはうんざりしながらも笑顔で否定。
しかしそんなイオリさんの気持ちに気づくことなく、ユウナさんは気分よく寝室に向かうのでした。
穏便にその場を解決したように見えても、自分の気持ちを我慢し続けることは、真の解決にはならない場合もあります。小さな我慢が積み重なると、いつか爆発して相手を傷つけてしまうかもしれません。
このまますれ違っていかないためにも、お互いが不安や努力を認め合い、素直な気持ちを伝え合うことが大切なのではないでしょうか。
次の話を読む → 著者：マンガ家・イラストレーター くろねこ