見どころ③素描にも注目!
今回、注目したいのは、油彩画だけではない。8つのキーワードの一つにも入っている「素描」だ。
素描は多くの画家にとって、構図の実験やモチーフの持つ雰囲気の再確認など、しばしば作品制作の準備のために利用される。
ブーダンも例外ではない。
「素描をしなさい、素描を。絵画で重要なのはそれだけだ」
という言葉に集約されているように、素描はブーダンにとって、制作のインスピレーションを掻き立てる重要なツールだった。この〈トルーヴィルの海岸の貴婦人(トルーヴィルの海岸のメッテルニヒ夫人)〉でも、素早く簡素な線で、即興的に女性たちや水平線が捉えられ、その場の空気感も伝わってくる。
そして、そんなブーダンの素描に、印象派世代の画家たちも魅了されたと言われている。
小品の中に込められた技をぜひ、この機会に見ておきたい。
ウジェーヌ・ブーダン 《トルーヴィルの海岸の貴婦人(トルーヴィルの海岸のメッテルニヒ夫人 )》 1863年 水彩・鉛筆/紙 17×24.3cm 個人蔵 ノルマンディー
展覧会情報
開館50周年記念「ウジェーヌ・ブーダン展─瞬間の美学 、光の探求」
会 期:2026年4月11日(土)~6月21日(日)
会 場:SOMPO美術館(〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1)
SOMPO美術館アクセス
休館日 :月曜日(ただし5/4は開館)、5/7
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)※最終入館は閉館30分前まで
観覧料(税込)※年齢は入場時点
一般(26歳以上)/事前購入券1,800円、当日券2,000円
25歳以下/事前購入券1,100円、当日券1,200円
高校生以下無料
主 催:SOMPO美術館、朝日新聞社、テレビ朝日
特別協賛:SOMPOホールディングス
特別協力:損保ジャパン
協 力:日本航空
後 援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、新宿区
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
