眼底検査前日や当日の流れ・注意点
眼底検査前日の注意点
眼底検査を受けるにあたって、特別な準備は必要ありません。食事や飲み物の制限もなく、普段通りの生活を送ることができます。ただし、散瞳検査を行う場合は、検査後しばらくの間、視界がぼやけるため車やバイクの運転ができなくなります。そのため、公共交通機関を利用するか、家族や友人に送迎をお願いすることを検討してください。また、コンタクトレンズの使用については、検査の種類によっては外さなければならないことがあるため、事前に眼科に確認し、必要であれば眼鏡を持参するようにしましょう。
眼底検査当日の流れ
当日はまず受付を済ませ、問診票を記入した後、簡単な問診が行われます。検査の前には、視力検査や眼圧測定が必要になることもあります。その後、散瞳検査を行う場合は、散瞳薬を点眼し、瞳孔が十分に開くまで待機します。瞳孔が開くまでの時間は15〜30分ほどかかります。
瞳孔が開いた後、眼底検査を行います。検査では、眼底カメラや光干渉断層計(OCT)、眼底鏡などの機器を用いて眼底の状態を詳しく調べます。検査自体は5〜10分程度で終了しますが、医師が診察を行い、結果を説明するまでにさらに時間がかかることがあります。検査が終わったら、散瞳検査を受けた場合は瞳孔が元に戻るまで数時間かかるため、その間は注意が必要です。
眼底検査当日の注意点
眼底検査を受ける際には、いくつか注意する事項があります。特に、散瞳検査を行った場合、瞳孔が開いた状態が5-6時間続くため、明るい場所ではまぶしさを感じやすくなります。まぶしさを軽減するためには、サングラスを持参するとよいでしょう。また、視界がぼやけてピントが合いにくくなるため、車やバイクの運転は控えてください。コンタクトレンズを使用している場合は、検査の内容によって外す場合があるため、メガネやコンタクトレンズケースを持参してください。
さらに、眼底検査は病院の混雑状況や検査の種類によって時間が前後することがあるため、スケジュールに余裕をもって受診することが大切です。特に、瞳孔を開くと細かい作業が難しくなったり、思うように見えなかったりすることがあるため、検査を行う予定の後に重要な予定を入れないようにしてください。検査結果によっては追加の検査が必要になることもあるため、一度の診察で終わらない可能性もあります。
このように眼底検査にはいくつかの注意点があります。心配な方は事前に眼科に電話等で相談しておくと安心です。
眼底検査は、眼の奥にある網膜や視神経、血管の状態を詳しく調べるために行われます。検査結果は、病気の有無や進行状況を判断する重要な情報となりますが、専門的な用語が多く、どのように結果を理解すればよいか戸惑う方も多いでしょう。ここでは、眼底検査の結果の基本的な見方について解説します。
眼底検査の結果・判定・カテゴリーの見方
眼底検査の結果は、大きく 「異常なし」「経過観察が必要」「精密検査が必要」 の3つのカテゴリーに分類されることが一般的です。
1. 異常なし(正常)
眼底に特に問題がなく、視神経や網膜、血管の状態が正常であると診断される場合です。この場合は特に治療の必要はありません。
2. 経過観察が必要
軽度の変化や異常が見られるが、すぐに治療が必要な状態ではない場合、このカテゴリーに分類されます。例えば、網膜の小さな異常(ドルーゼン)、軽度の眼底出血、動脈硬化性変化などが該当します。通常は定期的な検査を行い、変化がないか経過観察することになります。
3. 精密検査が必要(要再検査・要精査)
重大な異常が見つかった場合や、病気の可能性が高い場合、さらに詳しい検査が必要とされます。具体的には、緑内障の疑いがある場合や、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性の所見が見られる場合などです。このような結果が出た場合は、早めに専門医の診察を受けることが推奨されます。
また、眼底検査の画像には、視神経乳頭や黄斑部、網膜血管の状態が記録されています。眼科医はこれらの所見を確認し、診断書や結果報告書には「視神経乳頭陥凹の拡大」「加齢黄斑変性疑い」などの病名を記載します。
「眼底検査の費用」についてよくある質問
ここまで眼底検査の費用について紹介しました。ここでは「眼底検査の費用」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
眼底検査はどんな方が受診した方がいいですか?
栗原 大智 医師
眼底検査は、特に以下のような方が受診することをおすすめします。まず、糖尿病や高血圧といった生活習慣病をお持ちの方は、目にもその影響が出る恐れがあるため、定期的な検査が必要です。糖尿病網膜症や高血圧性網膜症は、進行すると視力が大きく下がるリスクもあるため、早期発見・早期治療が重要になります。また、40歳以上の方は、緑内障や加齢黄斑変性などの疾患が発症しやすくなるため、定期的な眼底検査を受けることが推奨されます。特に、家族に緑内障の方がいる場合は、遺伝的な要因も考えられるため、早めに検査をしておくと安心です。
さらに、視界がぼやける、歪んで見える、黒い虫やゴミ(飛蚊症)が増えたと感じる方 は、網膜剥離や加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症などの可能性があるため、早急に眼科を受診するようにしましょう。特に、急激な視力低下や視野の一部が欠けるといった症状がある場合は、早めの検査・治療が必要な場合が多いです。
定期的な眼底検査は、目の健康を守るために非常に重要な検査ですので、気になる症状がある方はもちろん、年齢や基礎疾患に応じて検査を受けることをおすすめします。

