見えない存在とどう向き合うか
ホオジロザメの個体数は依然として少なく、回復には長い時間がかかるとされています。成長が遅く、繁殖頻度も低いため、一度減少すると簡単には戻りません。さらに、餌となる大西洋クロマグロの減少も、この種の存続に大きく影響します。
今回の研究は、「ホオジロザメは、もう地中海にいない」とされてきた前提を見直すきっかけとなりました。同時に、地中海に生息するこの象徴的な捕食者を守るには、クロマグロの保護や長期的な観察が今後ますます重要になっていきます。地域の継続的かつ協調的な取り組みが、さらに求められていくことでしょう。
なお、この研究論文は、2026年1月27日付のオープンアクセスジャーナル誌『Acta Ichthyologica et Piscatoria』に掲載されました。
参照
Science Daily 「A “ghost” great white shark just reignited a Mediterranean mystery」
AZ Animals「A ‘Ghost’ Great White Shark Sighting Revives a Major Mediterranean Mystery」

