2026年4月より利用料を無償化
利用家族の経済的負担をさらに軽減
そしてDMHCは、利用家族の経済的負担に対する支援をさらに強化すべく、2026年4月1日より利用料を従来の1人1日1,000円から無償化します。
わが子が重い病気になった場合、付き添う家族には非常に大きな経済的負担が発生します。治療費にくわえて、自宅と付き添い先での二拠点生活により交通費・滞在費がかさみます。
また、治療と付き添いが長期化し、休職や離職による収入減を余儀なくされるケースもあります。先述の大規模調査でも、全体の約7割の付き添い家族が経済的負担を感じており、自身の食費を削るといった実態が可視化されました。
また、ハウスを利用した家族からも、「安価で滞在でき助かった」「ご寄付の食品や無料の食事の提供がありがたかった」等、経済的なサポートに関する声が多数寄せられてきました。
しかし、物価高騰など昨今の社会情勢もあり子育て世代の家計は年々逼迫し、家族が利用料の支払いに苦慮するケースが複数発生しています。ハウスの連携病院の小児科医師からも、たとえ1日1,000円でも経済的負担を理由にハウスの利用をあきらめ、遠方から数時間かけて病院に通っての付き添いを選択する家族がいるという実例を聞いています。
こうした状況を鑑み、ハウスを必要としている家族が経済的な心配をすることなく安心してハウスを利用でき、わが子の付き添いに専念できる環境を整えることは、財団のミッションである「入院中の子どもとそのご家族がよりよい生活を送れるようサポートすること」の遂行に不可欠であると考え、利用料無償化を決断しました。
※なお、従来より利用料と併せて利用者負担となっていたリネン/ランドリー代等の実費については4月1日以降も負担が必要です。
【経済的負担へのサポートに対するハウス利用家族の声 (利用者アンケートより)】
■安価であり経済面ではとても助かりました。スタッフのみなさまの優しい心づかい、笑顔に癒されました。
■手ぶらで宿泊できる位の設備でした。食事の面でもありえないほどの提供でした。保護者として、子の入院で精神面、金銭面で少しでも安心して活用できる宿泊施設があってうれしかったです。
■県外からの利用だったので、病院からも近く、安く泊まれたのもすごくうれしかったです。ボランティアさんも笑顔で迎えてくれて、温かい気持ちになりました。
国立成育医療研究センター 病院長 笠原 群生先生 のコメント

子どもの病気と向き合う日々は、ご家族にとって大きな不安と緊張の連続です。慣れない土地での長期にわたる付き添い生活、先の見えない治療。そのような中で、ドナルド・マクドナルド・ハウスは「第二のわが家」として、ご家族がほっと肩の力を抜き、安心して過ごせるかけがえのない場所であり続けてきました。
国立成育医療研究センターには年間約14,000人(2024年実績)の患者さんが入院され、そのうち27%は東京都外から来院されています。高度な小児医療を求め、遠方から来られるご家族にとって、滞在環境の確保は極めて重要な課題です。ハウスに滞在されたご家族が、わが家にいるかのように食事をとり、語り合い、日常を取り戻していく姿を、私たち医療者は日々目の当たりにしています。ご家族が心身を整えることは、お子さんの治療を支える大きな力となります。ハウスは単なる滞在施設ではなく、医療を支える社会基盤の一つであると実感しています。
当センターに隣接する「せたがやハウス」では、現在、利用者のニーズに応えるため増室改修工事が進められております。より多くの遠方からのご家族が安心して滞在できる環境を整えるための重要な取り組みです。改修にあたりご寄付も募集しておりますので、病気と向き合う子どもたちと、そのそばで支えるご家族のために、ぜひ温かいご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
全国でのべ10万家族を支えてこられた歩みに深い敬意と感謝を込めて。これからも変わらぬ安心と希望を届ける場所であり続けてくださることを心より願っております。
ハウスの運営は、寄付・募金で成り立っています
ドナルド・マクドナルド・ハウスの運営は、100%寄付と募金・ボランティアで成り立っています。利用家族のために、利用料の無償化、そして既存施設の運営や新たな施設の設置を行っていくためには、個人・企業・団体からの温かい支援が必要です。ぜひハウスを通じて、病気と向き合う子どもとその家族への温かいサポートをお願いします。銀行振込みのほか、クレジットカードでのオンライン寄付やPayPayでの募金も可能です。詳細は、公式HPの「サポート」のページを確認してください:https://www.dmhcj.or.jp/support/
【支援方法の一例】
・寄付:都度金額を指定して寄付/毎月定額の寄付(毎月300円〜)
・マクドナルド店頭募金箱での募金
・PayPayや各種ポイント等を利用したオンライン募金
・食品や日用品などの物品の寄付(各ハウスごとにウィッシュリストを公開しています)

↑公式HP「サポート」はこちら↑
代表者メッセージ

公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン 理事長 岩中 督氏
国内第一号ハウスが誕生してから、今年で25年を迎えます。その間のべ10万家族という多くの利用ご家族をサポートすることができたのは、多くの支援者・関係者の皆さまのおかげです。これまでご支援くださった全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。
子どもを取りまく医療において、患者とそのご家族の支えとなり多様なニーズを満たしていくために、現在多くの小児医療施設で重要視されているのが、「ファミリー・センタード・ケア(家族を中心としたケア)」です。これは、家族も子どものケアに関わるチームの重要な一員であり、子どものケアや治療方針などの意思決定に参加することを大切にするという考え方です。その実行・推進のためには、社会全体で家族・医療を支える必要があり、その支援の輪においてドナルド・マクドナルド・ハウスは非常に大きな役割を担ってまいりました。そして、今後の社会や医療の在り方を考えた際、こうした付き添いご家族へのサポートは、さらに重要性が高まると考えております。
これからも私どもは、ハウス利用料の無償化をはじめ、既存ハウスの増室や新たなハウスの開設、そしてハウス以外にも「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」の開設などを通じて、より多くのご家族を・より力強く支援してまいります。これらの実現には、広く社会の皆さまからのご理解・ご支援が不可欠です。病気と向き合う子どもとそのご家族の笑顔のために、ぜひ温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
"Keeping Families Close"、どんな時でも家族が一緒にいられるように。 それが私たちの願いです。
【引用資料の出典一覧】
P2 ※1 WHO「世界保健統計2025」https://www.who.int/data/gho/whs-annex
P2 ※2 認定NPO法人キープ・スマイリング「入院中の子どもに付き添う家族の生活実態調査2022」 (発表日2023年6月1日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000067289.html
P2 ※3 公益社団法人日本小児科学会「入院しているこどもの家族の付き添いに関する見解」(日本小児科学会理事会承認日 2024年7月21 日) https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=154
<参考情報>

国内第一号施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや(せたがやハウス)」外観
■公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンについて
現在、全国で難病に苦しむ子どもの数は推計10万人以上※と言われています。こうした子どもたちは大学病院・小児病院など設備・スタッフの揃った遠方の病院で治療を受けることも多く、付き添うご家族は、家族が離れて暮らす精神的負担、食事や睡眠環境などの肉体的な負担、自宅と入院先との二重生活による経済的な負担など、大きな負担に悩まされることになります。
このようなご家族を少しでも支援するために、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンは1999年に設立されました。以来、「入院している子どもたちとそのご家族がよりよい生活をおくれるようにサポートする」というミッションのもと、自宅から遠く離れた病院に入院・通院している子どもとそのご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」や、小児病棟内の「心と身体の休息場所」である「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」の設置・運営をはじめとした、様々な事業を行っております。"Keeping Families Close"、どんな時でも家族が一緒にいられるように。それが私たちの願いです。
【公式HP:https://www.dmhcj.or.jp/ 】
※厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」より、小児慢性特定疾病医療受給者証所持者数(10,9191名)に基づく
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450027&tstat=000001031469&tclass1=000001230765
■全国のドナルド・マクドナルド・ハウス一覧


■利用家族数の推移

※2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い一時休館・利用制限を実施
公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン
https://www.dmhcj.or.jp/
(マイナビ子育て編集部)
