素材を傷ませない。水に浸ける栗の剥き方
まず、栗をよく洗い1時間ほど水に浸けます。
栗の底、ザラザラした部分に包丁を入れ、鬼皮を剥きます。水に浸して皮が少しやわらかくなっているので、刃が入ってしまえばするっと剥けますよ。
鬼皮が剥けたら、今度は渋皮です。栗のてっぺんに刃を入れ、側面、底と栗を一周するように刃を進めます。最後に、平らな面とぷっくりした面に残った皮を剥いたら完成です。
水に浸ける剥き方のメリットは、準備に手間がかからないこと。
さらに、栗を生のまま処理できるのもうれしいポイントです。栗料理のなかには、生栗から調理したほうがいい場合と、ゆで栗を使ったほうがいい場合があります。生栗の状態で皮を剥いておけば両方に対応できるので、処理後にいろんな使い方ができますよ。
一方、火が入らないぶん皮を剥く際に力がいるのがデメリットです。きれいな形に剥くのもむずかしく、初めての方は苦戦するかもしれません。じゃがいもの皮剥きと同じで、何個かやっていくうちにきれいに剥けるようになるため、時間がある方はぜひチャレンジしてみてください。
また、栗は滑りやすいのでケガには十分注意しましょう。指サックや軍手をつけて作業するのがおすすめです。
栗剥き歴40年の農家直伝!生栗のきれいな剥き方と正しい保存方法
一番時間短縮になる。圧力鍋を使う栗の剥き方
圧力鍋を使う方法は、水に浸けたり冷凍したりするより短い時間でできるので、スピード感重視の方におすすめ。
まず、よく洗った栗を熱湯に1時間浸けます。時間になったら栗をお湯からあげ、頭の部分にハサミで十字の切り込みを入れてください。これで栗の下準備は完了です。
圧力鍋を用意し、栗と水を入れます。水は栗が浸るくらいまで入れましょう。そして、蓋をして中火にかけ、圧がかかったら火を弱めて10分加圧します。
時間はかかりますが、もちろん普通の鍋でも代用可能です。圧力鍋は一般的な鍋の1/3の時間で調理できるため、3倍の30分ゆでます。今回は土鍋を使用してみましたが問題なく剥けました!
栗がゆであがったら粗熱をとり、包丁を使って鬼皮を剥きます。ゆでる前に入れた切り込みに包丁を引っかけて皮をはぐようにするのがコツ。
渋皮も実から離れやすくなっているので、包丁を使わず手でも剥けます。
圧力鍋を使って栗の皮を剥く際は、栗が冷めないうちに作業をしてください。栗が冷めてしまうと皮が剥きづらくなります。皮剥きを始めるまでは、栗を圧力鍋の中に入れておき、できるだけ温かい状態で皮を剥きましょう。軍手をして作業すると熱さがやわらぎます。

