花粉症の症状を緩和するためにできること

花粉症の症状を軽減する方法はありますか?
症状の軽減は、花粉曝露を減らす工夫と治療の組み合わせが大切です。外出時はマスクやメガネを使い、帰宅時は衣類や髪についた花粉を落としてから室内に入ります。洗顔や洗髪も、目や鼻への刺激を残りにくくする工夫です。薬物療法では、点鼻用ステロイド薬や抗ヒスタミン薬などを症状のタイプに合わせて使います。毎年症状が強い方は、シーズン前から治療を開始する方法も検討されます。
鼻のケアとしては、鼻に入り込んだ花粉やほこりを洗い流す目的で鼻洗浄を行う方法があります。実施する場合は市販の生理食塩水などを用い、水道水をそのまま使う方法は避けてください。
参照:『花粉症』(アレルギーポータル)
花粉シーズン中の行動で気を付けることを教えてください
花粉が多い日は、屋外で過ごす時間を調整することが現実的です。洗濯物の外干しで衣類やタオルに花粉が付くと、室内に持ち込む量が増えます。寝室に花粉が入り込むと、夜間の鼻づまりが続きやすくなります。換気のタイミングや掃除の頻度を工夫し、室内の花粉を増やしにくい環境を作ります。
病院での治療で花粉症自体を治療することはできますか?
薬物療法は症状を抑える治療が中心です。一方で、アレルゲン免疫療法は体質の反応を変えることを目指す治療として位置づけられています。スギ花粉症では舌下免疫療法が行われ、複数年の継続を前提に効果を評価します。毎年の症状が強い方や、薬でのコントロールが難しい方は、花粉が少ない時期に医師へ相談し、適応や開始時期を確認してください。
参照:『アレルゲン免疫療法の手引き2025』(日本アレルギー学会)
編集部まとめ

花粉症を食べ物だけで防ぐ方法は確立していません。食事やサプリの研究はありますが、効果は一様ではありません。食品については、期待できる点と限界を分けてとらえることが大切です。
症状の緩和に関しては、プロバイオティクスなどが検討されています。ただし、菌株や摂取条件で結果が変わり、誰にでも同じように当てはまるとは限りません。
一方で、花粉症のある方のなかには、生の果物や生野菜でお口やのどの違和感が出る場合があります。思い当たる場合は、食べ方を調整し、強い症状が出たときは医療機関へ相談してください。
花粉シーズンは、花粉を避ける工夫と薬物療法を組み合わせると過ごしやすくなります。毎年症状がつらい場合は、免疫療法も含めて医師に相談し、治療の選択肢を検討してください。
参考文献
『的確な花粉症の治療のために(第2版)』(厚生労働省)
『A systematic review and meta-analysis of probiotics for the treatment of allergic rhinitis』(International Forum of Allergy & Rhinology)
『Saline irrigation for allergic rhinitis』(Cochrane Database of Systematic Reviews)
『アレルゲン免疫療法の手引き2025』(日本アレルギー学会)
『アレルギーの手引き2025~患者さんに接する医療従事者のために~』(日本アレルギー学会)
『花粉症』(アレルギーポータル)
『花粉症環境保健マニュアル 2022』(環境省)
『口腔アレルギー症候群診療ガイドライン』(日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会)

