脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「急性硬膜下血腫の症状」は進行が早い?5つのサイン・原因・後遺症を医師が解説!

「急性硬膜下血腫の症状」は進行が早い?5つのサイン・原因・後遺症を医師が解説!

急性硬膜下血腫の入院期間

軽度の場合

「軽度」とは、血腫が小さく、脳への圧迫が比較的軽く、意識状態も安定しているようなケースを指します。
手術が必要ない場合や、小さな血腫で自然吸収を待つようなケースでは、数日〜1週間程度の入院となることもあります。しかし、症状が安定していることを確認し、後から症状が悪化しないかを慎重に観察する必要があるため、医師の判断によります。

重症の場合

「重症」とは、血腫が大きく、脳への圧迫が強く、意識障害や麻痺などの症状が重いケースを指します。多くの場合、緊急手術が必要です。
重症の場合、手術後の集中治療室(ICU)での管理期間や、全身状態の回復、リハビリテーションの期間も考慮されるため、数週間から数ヶ月、あるいはそれ以上の長期入院となることが多いです。特に、後遺症が残る場合は、回復期リハビリテーション病院への転院が必要となり、入院期間がさらに長くなることもあります。

急性硬膜下血腫の治療法

急性硬膜下血腫は、脳への圧迫を速やかに取り除くことが、患者さんの命を救い、後遺症を最小限に抑えるための最も重要なポイントとなります。診断には、頭部CT検査が必須です。CT検査で血腫の大きさや脳の圧迫の程度を確認し、手術をするかしないかという治療方針を決定します。

手術療法(開頭血腫除去術)

血腫が多い場合には、頭蓋骨の一部を開けて、血腫を直接取り除き、脳への圧迫を解除します。出血源となっている血管を止血することも重要です。
脳神経外科にて全身麻酔下で行われる大手術です。手術後の経過や回復状況によりますが、一般的には数週間から数ヶ月の入院期間を要します。
術後の回復にはリハビリが必要です。早期から積極的なリハビリを行い、運動機能や高次脳機能の改善を目指します。

保存的治療

血腫が非常に小さい場合や、患者さんの全身状態が悪く手術のリスクが高い場合、または手術ができない場合に選択されることがあります。脳神経外科にて厳重に経過を観察し、症状が悪化しないか、血腫が増大しないかを慎重にみていきます。
頭部CTなどの画像検査で定期的に血腫の状態を確認します。脳のむくみ(脳浮腫)を抑える薬を使うこともあります。
入院して厳重な観察が必要です。血腫が小さい場合、症状が安定しており血腫の増大が見られないことを確認できれば、数日〜1週間程度で退院できることもありますが、その後も定期的な外来受診が必要です。

リハビリテーション

急性硬膜下血腫によって出現した症状によりますが、リハビリが必要となることが多くなります。
急性期に行うリハビリは、ベッド上での簡単な運動から始め、体を動かす練習を行います。
急性期は救急病院で治療を行いますが、全身状態が安定した段階で回復期リハビリに移行します。専門のリハビリテーション病院に転院し、理学療法士(PT)による運動機能の回復訓練、作業療法士(OT)による日常生活動作(着替え、食事など)の訓練、言語聴覚士(ST)による言葉や飲み込みの訓練などを集中的に行います。

「急性硬膜下血腫の症状」についてよくある質問

ここまで急性硬膜下血腫を紹介しました。ここでは「急性硬膜下血腫」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

急性硬膜下血腫の危険性は高いのでしょうか?

村上 友太(医師)

はい、急性硬膜下血腫は非常に危険性の高い病気です。
脳は頭蓋骨という限られた空間に収まっているため、出血して血腫が大きくなると、すぐに脳を強く圧迫してしまいます。この圧迫により、脳の機能が障害され、意識障害や麻痺といった重篤な症状が現れ、最悪の場合は命に関わることもあります。特に、出血のスピードが速く、血腫が急激に大きくなるタイプの急性硬膜下血腫は、緊急手術が必要となることが多く、治療が遅れると命を救えなかったり、重い後遺症が残ったりする可能性が高まります。頭部外傷の後に少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診することが、何よりも大切です。

まとめ

急性硬膜下血腫は、頭を強くぶつけるなどの外傷が原因で、脳を覆う膜の下に出血し、脳を圧迫する非常に危険な病気です。症状は、頭痛、意識障害、手足の麻痺などが特徴で、外傷後すぐに現れることが多いですが、高齢者の場合はゆっくりと症状が出ることもあります。
この病気の治療においては、早期発見と迅速な治療が何よりも重要です。頭をぶつけた後に「いつもと違う」と感じたら、たとえ軽い症状でも、迷わず脳神経外科を受診し、検査を受けるようにしてください。特に、意識がもうろうとする、激しい頭痛が続く、手足が動かないといった症状がある場合は、一刻を争う緊急事態ですので、すぐに救急車を呼ってください。適切な治療と、その後のリハビリテーションによって、回復を目指すことができます。この病気について正しく理解し、万が一の時に冷静に対応できるよう、知っておくことが大切です。

「急性硬膜下血腫」に関連する病気

「急性硬膜下血腫」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

脳神経外科の病気

急性硬膜外血腫

外傷性くも膜下血腫

脳挫傷

外傷性脳内血腫

びまん性軸索損傷

頭蓋骨骨折

大きな頭のけがを負った場合、これらの病気を同時に発症することがあり、集中治療が必要となることがあります。数週間の急性期治療を乗り切るまでも大変ですが、まずはけがを負った時点から数時間以内に早い段階で適切に治療を行うことで救命率は上がり、後遺症を少しでも減らすことに繋がります。

「急性硬膜下血腫」に関連する症状

「急性硬膜下血腫」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

急性硬膜下血腫のサイン

意識障害

頭痛

手足の麻痺

けいれん

瞳孔不同

吐き気嘔吐

怪我をした直後から、意識がもうろうとする、頭痛が続く、手足が動かないといった症状がある場合は、一刻を争う緊急事態であるため、すぐに救急車を呼んで病院を受診してください。

参考文献

日本脳神経外科学会 脳神経外科疾患情報ページ

あわせて読みたい

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。