皆さんは血圧を気にしたことはありますか?血圧が高めといわれたり、高血圧を予防する食品の宣伝が気になったりしたことはありますか?
高血圧を予防することはできるのでしょうか。高血圧を予防するためには、そもそも高血圧がどの程度の血圧のことか、どのように血圧を低下させるのかを知る必要があります。この記事では運動習慣と高血圧予防を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「高血圧の人が避けたい食べ物」はご存知ですか?予防法を解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。
運動習慣と高血圧予防

運動をすることで血圧が下がりますか?
はい。運動を続けることで血管のやわらかさが保たれ、余分な体重や脂肪を減らすことができます。その結果、血圧が下がりやすくなります。週に数回でも身体を動かす習慣がある方は、高血圧になりにくいことがわかっています。また、運動をすることで、糖尿病の治療薬であるインスリンの感受性を上げたり、糖尿病の発症率を低下させたり、血中の脂質を下げたりして、間接的に高血圧による健康被害を減少させます。
参照:『高血圧治療ガイドライン 2019(JSH2019)』(日本高血圧学会)
高血圧の予防に効果がある運動の種類を教えてください
早歩き、ウォーキング、ステップ運動、スロージョギング、ランニング、自転車、水泳、ラジオ体操のような有酸素持久性動的運動が推奨されています。ふつうからややきついくらいの強度の運動にとどめ、継続することが重要です。毎日30分程度、または1日10分を数回に分けても効果があります。
高血圧の人が運動をする際に気を付けることはありますか?
急に激しい運動を始めると血圧が急上昇して危険な場合があります。準備運動や整理運動を忘れず、きつすぎる運動を避け、無理をしない範囲で行いましょう。真夏の暑い時間や極端に寒い環境での運動も避けた方が安全です。持病のある方や血圧が特に高い方は、運動を始める前に主治医と相談してください。
編集部まとめ

食事や運動、体重コントロールといった生活習慣の見直しにより、高血圧とその健康被害を予防することができます。高血圧は重篤な疾患の原因となる病気です。健康的な習慣により効果的に高血圧を予防しましょう。
参考文献
『高血圧治療ガイドライン 2019(JSH2019)』(日本高血圧学会)
『2013 AHA/ACC Guideline on Lifestyle Management to Reduce Cardiovascular Risk』(American Heart Association)
『高齢者の降圧治療と認知症』(茂木正樹、 日本老年薬学会雑誌 Vol.6 No.1 2023 pp.1-7)

