●離婚後、行き場を失った被告人
弁護人による被告人質問では、事件当時の心境が問われた。
脅迫とされた「マジで殺す」とのメッセージについて、被告人は「振り向いてほしかっただけ」「連絡が途切れ、イライラしていた」と説明。殺人や暴行の意図は否定しつつ「自己中心的だった」と謝罪した。
離婚成立後、保護命令が出され、その重大性は認識していたという。しかし、釈放後に行き場がなく、元上司に連絡したところ飲酒することになった。
弁護人:その後、被害者に連絡しようとしたのは?
被告人:酒が入っていたこともあり、行くところがなく病んでたこともあり、今後頑張るためにと…。
弁護人:保護命令に違反しているとは?
被告人:頭ではわかっていましたが、踏ん切りがつかず。
弁護人:踏ん切りのために、被害者に何をしてほしいと?
被告人:短い通話でも謝りたかったのと、これから頑張っていくと伝えたくて。
送信したメッセージも「最後に話をさせてほしい」といった内容だったと主張した。
だが、被害者にとっては、被告人の意図など知りようがない。弁護人も「釈放日に電話などが来たら被害者はどう思うか」と問い、二度と接触しないよう強く念を押した。
被告人は今後、知人を頼って関西以外で仕事を探すと話した。
●検察官「被害者が家出をした原因は?」
検察官は、被告人のDVに対する認識を問いただした。
被害者が暴言や暴行を受けたと主張する点について、被告人は「つかんでくるのは被害者のほう」「あっちが暴言を言って、こちらの言うことを聞かないので」と反論した。
検察官:被害者はなぜ離婚したいと言ってたと思う?
被告人:思い描いた結婚生活じゃなかったんだと思います。「私の言うことを聞いてくれる人でないと」と言ってたので。
検察官:被害者が家出をした原因は?
被告人:私が浮気を疑ったので。
検察官:それだけで出て行った?
被告人:つかみ合いになった勢いで、防犯ブザーが押されて人が来たのでそれで…。
検察官:当時、そのことをどう思ってたの?
被告人:よく自分を棚に上げてそんなこと言えるなと。

