
CSチャンネル「衛星劇場」では毎日平日の昼4:00から歌舞伎を放送しており、4月は2024年の「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を一挙放送。「伊賀越道中双六 沼津」と「羽衣」はテレビ初放送となり、そのほか「松竹梅湯島掛額」「教草吉原雀」「ようこそ金丸座へ」を放送する。
■「伊賀越道中双六 沼津(ぬまづ)」(2024年/令和6年4月・金丸座)
放送日:4月2日(木)昼4:00-6:00/4月28日(火)昼4:00-6:00
出演:中村鴈治郎、中村壱太郎、市川染五郎、中村亀鶴、松本幸四郎
東海道を旅する呉服屋十兵衛(幸四郎)は、沼津の街道で出会った雲助の平作(鴈治郎)から頼み込まれ、荷物を預ける。しかし、年老いた平作の足取りはおぼつかず、木の根につまづき足の爪を剥がしてしまい、十兵衛は印籠の薬で手当てをする。先を急ぐ十兵衛だったが、平作の娘お米(壱太郎)に見惚れて平作の家に立ち寄ることに。その夜、皆が寝静まった頃、お米が印籠を盗もうとしたことから、十兵衛は驚くべき真実を知る。
■「羽衣(はごろも)」(2024年/令和6年4月・金丸座)
放送日:4月6日(月)昼4:00~/4月15日(水)昼5:30~ほか
出演:中村雀右衛門、市川染五郎
駿河の国、三保の松原。松の木にかかった美しい羽衣を見つけた漁師の伯竜(染五郎)は我が家へ持ち帰ろうと手に取る。そこへ美しい天女(雀右衛門)が呼び止め、羽衣を返して欲しいと頼むのだった。伯竜は衣を返し、その代わりに天女の舞を望む。優雅な舞を見せた天女は、やがて天へと昇って行くのだった。
■「松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)」(2024年/令和6年4月・金丸座)
放送日:4月1日(水)昼4:00~/4月16日(木)昼4:15~
出演:松本幸四郎、中村壱太郎、市川染五郎、中村吉之丞、大谷廣太郎、松本錦吾、中村亀鶴、中村鴈治郎、中村雀右衛門
「吉祥院お土砂の場」から「四ツ木戸火の見櫓の場」まで、趣向に富んだひと幕。
「吉祥院お土砂の場」ここは本郷駒込の吉祥院、「紅長(べんちょう)」の名で知られる紅屋長兵衛たちが木曽の軍勢から逃れるために避難している。紅長は、居合わせた八百屋の娘お七が、小姓の吉三郎との叶わぬ恋に嘆く様子を見て慰める。そこへやってきたのはお七を愛妾にと望む源範頼の命を受けた釜屋武兵衛と長沼六郎。紅長はお七を逃すため隠す。
「四ッ木戸火の見櫓の場」吉祥院の騒動からしばらく経った雪の宵。愛しい吉三郎に会いたい一心のお七は、閉じられた木戸を開けるために火の見櫓へ上っていく。
■「教草吉原雀(おしえぐさよしわらすずめ)」(2024年/令和6年4月・金丸座)
放送日:4月9日(木)昼5:30~/4月15日(水)昼5:00~ほか
出演:中村雀右衛門、松本幸四郎、中村鴈治郎
江戸吉原の風情を描いた長唄舞踊。江戸の吉原仲之町へやって来たのは男女の鳥売り。二人は生き物を放つ放生会の由来や廓の間夫と女郎の様子を踊ってみせる。そこへ鳥刺しも加わり賑やかになるが、鳥刺しは鳥売りの様子を怪しんで詰め寄ると、鳥売りの男女は雀の精の本性を現す。
葭切の異名をもつ「吉原雀」を吉原の遊客に見立てて、鳥売りの男女がその様子を艶やかに踊る長唄の舞踊。鳥刺しが絡んでの、ぶっ返りや立廻りなど華やかな演出が見どころ。
■「ようこそ金丸座へ」(2024年)
放送日:4月6日(月)昼4:30~/4月21日(火)昼4:00~ほか
出演:松本幸四郎ほか
香川県琴平町にある日本最古の芝居小屋として知られる「金丸座」。ここでは江戸時代より残る木製・手動の舞台機構がそのまま使われており、年に一度の公演「こんぴら歌舞伎大芝居」ではそれらの機構を活かして当時さながらの伝統的な上演形態で歌舞伎公演が行われる。江戸時代当時の空気感を現代に伝える貴重なイベントとして全国各地から見物客が訪れ、町の風物詩となっていたが、2020年のコロナ禍により一時的に中止。4年間の休止期間を経て2024年4月にようやく再開が決定した。
公演復活を目指す琴平の町の人々や俳優たちの想いとは、そして金丸座とはどんな劇場なのか。松本幸四郎ら俳優をはじめ、琴平町長や金刀比羅宮の宮司、町の関係各所の様々なインタビューから、「劇場の継承」という伝統の一つのあり方が浮かび上がる。

