
長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『キョコロヒー』(テレビ朝日)をチョイス。
■197回も続きました『キョコロヒー』
齊藤京子とヒコロヒーがヘンテコトークを繰り広げるバラエティ番組、『キョコロヒー』。私の鑑賞した2025年9月2日放送回(TVerで再配信中の過去回)では、齊藤京子が「シスター齊藤」に扮し、ゲストである矢吹奈子とかが屋・賀屋の懺悔を聞き入れ、正しい道へ導いていく。
その懺悔とは、「世間には言えない、もう飽きてしまったこと」。タレントとしてメディアに語った、ハマっていることや、挑戦したいこと、正直もうまったくやっていません!という、タレントなら誰しもが抱えていそうな本音だ。それを聞き入れる齊藤京子も、一回やっただけのことをできる限り盛って話す性質があり、タレントとして開き直っている様子。私も文筆業をやっていくなかでいくらでもウソをついているから、見ていて安心するというか、すがすがしい気分であった。
ミーハーの私としては、「タレントの本音」を垣間見られる、面白い企画であった。私も飽き性で何事も長く続かないタチだから、芸能人が自分みたいだと嬉しい……。特に、賀屋の語る、「きっちり一式揃えてから始めて、すぐにやめてしまう」というのは本当によくわかる。せっかく新しいことを始めるなら妥協せずに始めたいし、それなりのカネを出して道具を一式揃えることで、「続けるしかない」と自分にプレッシャーをかける目的もある。自分で10万払って入学した脚本スクールにはほとんど通わなかったし、YouTuberになって天下を取ろうと契約したAdobe Premiere Proの月額料金を、使わなくなってから6年くらい払い続けた(実に20万以上も払ったのだ)私にとっては、初期投資によるプレッシャーなど、ホコリも同然なのだけど。
そんな、何事も継続できない私が、当連載197回目を迎えられたのは奇跡である。ひとえに、テレビというものが面白いからだと言わざるを得ないだろう。当連載をきっかけに、テレビっ子だった頃の気持ちを思い出したよ。「芸能人」という神話的存在と私を隔てるのは、インターネットじゃなく、やっぱりテレビじゃないと!まるで檻の材質にこだわる囚人だが、どうして突然こんな話を始めたかというと、この記事をもって、当連載は休載を迎えるからである。197回目という、いびつなタイミングになってしまったのが悔やまれるが、いつか再開して、改めて200回を迎えたいと思っている。「この連載を足掛かりに、芸能人と会う」という目標が達成されないうちは死んでも死にきれないのだ。それでは、今まで読んでくださり、本当にありがとうございました!また会いましょう!テレビお久しぶりでした。
■文/城戸
※連載「テレビお久しぶり」は編集部の都合により、次週より休載となります。再開につきましては改めてアナウンスいたします。

