
100円ショップの商品でできる有効な防犯対策とは(画像はイメージ)
【画像】100円ショップで購入できる! これが防犯に役立つ「便利グッズ」です!
春は進学や就職を機に、一人暮らしを始める人が増える季節です。新生活の準備といえば、家具や家電、日用品をそろえることに目が向きがちになり、防犯対策は後回しになりやすいのが実情ではないでしょうか。
窃盗犯は「特別な家」ではなく、「入りやすい家」を狙います。「オートロックだから安心」「2階だから大丈夫」と思っていませんか。元警視庁刑事の私が担当した侵入窃盗事件の中には、事前にわずかな対策を講じていれば未然に防げた可能性のある事案が少なくありませんでした。
防犯の基本は高価な設備ではなく、ちょっとした工夫の積み重ね。100円ショップで手に入るアイテムでも、組み合わせ次第で侵入リスクを下げることは可能です。今回は、元警視庁刑事の視点から、100円ショップで売られている商品で備えられる防犯対策を解説します。
防犯の基本は「一つの道具」ではなく「組み合わせ」
防犯グッズというと、カメラや警報機、特殊な鍵のような高価な設備を想像する人もいるかもしれません。もちろん本格設備には強みがあります。ただ、現実の防犯で重要なのは、単品の性能だけではありません。
空き巣や侵入犯が嫌うのは、「時間」「人目」「音」です。つまり、侵入に時間がかかり、人の目に触れやすく、物音が出る場所は、それだけで犯行のリスクが高くなるため、敬遠されやすくなります。逆に言えば、短時間で入れそうで、人にも見られにくく、物音も出にくい場所が狙われやすいのです。
従って、一人暮らしの防犯で大切なのは、100円ショップのアイテムでも、複数を組み合わせること。窓に時間をかけさせ、室内を見えにくくし、玄関で不用意に対面しない防犯対策が実現可能です。
最優先は窓 補助錠は「1個」ではなく「2個」で考える
最初に手を付けたいのは窓です。引き違い窓であれば、サッシに取り付ける補助錠が100円ショップでも販売されています。ここで重要なのは、「補助錠を付けたから安心」ではなく、上下2カ所で固定する発想です。1点よりも2点で止めた方が、こじ開けや開放に手間がかかります。侵入に数十秒でも余計にかかる状態をつくることに意味があります。
さらに、窓は鍵だけでなく「見え方」も大切です。室内が外からよく見える部屋は、在宅か不在か、生活リズムがどうかといった情報を与えやすくなります。そこで、目隠しシートやレースカーテンを使って視線を遮ることが有効になります。
つまり窓の防犯は、補助錠で開けにくくし、目隠しで生活を見せにくくするという2点を組み合わせて考えるのが基本です。さらに、防犯ブザーを窓付近に設置しておくという工夫もあります。本来は携帯用ですが、窓を無理に開けようとした際に音が鳴れば、侵入者にとって大きな心理的プレッシャーになります。
