
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)屈指のダーク路線で描かれ話題となったバイオレンスアクション「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2の第1話が、3月25日に配信された。これまで、昼は盲目の弁護士、夜は法で裁けぬ悪を叩く“デアデビル”として活動してきたマット・マードック(チャーリー・コックス)だったが、宿敵の“犯罪王”キングピンことウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)がNY市長という名の独裁者として君臨したことで、逆に自警団=悪者として追われる身になった。(以下、ネタバレを含みます)
■キングピンの手に落ちたNYで暗躍するマットとカレン
シーズン1のラストで、NYに帰ってきた秘書のカレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォール)と志を同じくしたマットは、キングピンの手に落ちた街を自分たちの手に取り戻すために仲間を得て、再びツノを生やしたデアデビルのマスクを被り歩き出した。
仲間はマットの正体に気付いている元刑事のチェリー(クラーク・ジョンソン)や、親友でパートナー弁護士だったフォギー・ネルソン(エルデン・ヘンソン)とよく来ていた酒場に集う現役刑事たちだ。
一方、「港湾プロジェクト」で廃れていたレッド・フックをよみがえらせたNY市長のフィスクは、港が法律的に無法地帯であることをいいことに不正に武器などを密輸し、犯罪王キングピンとしての地位も高めていた。彼が悪徳警察官を集めて作った特別部隊「AVTF」もやりたい放題で、行政に悪人認定された自警団の半数が捕まり、行方知れずに。メディアも圧力でねじ伏せ、自分たちに都合よくニュースを報道させているので、「凶悪犯罪が減り、平和になって良かった」とフィスクを評価する市民も現れる。
しかし、その裏でマットはカレンと協力し、フィスクの本性を知らしめようと暗躍。第1話では、ライフルやロケットランチャーなどの軍用武器を大量に運搬していた大型船を湾内で襲って座礁させ、大打撃を与える。
そんな中、フィスクの傍若無人な政策を咎めるためにニューヨーク州副知事が州司法長官と共に現れるも、元CIAらしき謎の男ミスター・チャールズ(マシュー・リラード)がさらに上に圧力を掛けた模様で2人を黙らせてしまう。
この男とフィスクの関係は微妙なようだが、良識ある人間がフィスクにひれ伏すしかなくなったことは間違いない。さらに先の大型船襲撃でデアデビルとカレンは追われる身となる。
■ソーズマン、ジェシカ・ジョーンズなど新たなヒーローも!
そしてもう1人、シーズン1から立場が大きく進展した人物がいる。マットの元恋人である精神科医ヘザー・グレン(マルガリータ・レヴィエヴァ)だ。セラピストとして多くの支持者を持つグレンはかねてよりフィスクに目を付けられ、シーズン1のラストでフィスク陣営のメンタルヘルス推進担当者に任命された。そうして、現在は捕まえた自警団の精神鑑定などを担当し、検察側にとって都合のいい診断を下している。その1人がシーズン1にも登場したソーズマン/ジャック・デュケイン(トニー・ダルトン)だった。
グレンは彼と話しながら「攻撃的、妄想、権力への嫌悪」などと不利な診断を並べていく。だが、彼女の目に映っているのは、シーズン1で襲われて殺してしまった連続殺人犯ミューズの亡霊。どうやら精神的に蝕まれているのはグレンのほうらしく、これが今後、ストーリーにどう関わるのかも気になるところだ。
第1話配信後、SNSでは「1話からハード」「終わり方オシャレ過ぎて痺れた」「見応えのある1話だった」「ついにDDがあしらわれたスーツで登場!」「フィスク支配の圧が強い」「マットとカレンがくっつくか、くっつかないかの段階でないのが良い」など、さまざまな感想であふれ、中には「他のヒーローはどうしているのか?」という声も。
それで言うと第1話のラストでマットが特別部隊に制圧され、デアデビルのマスクをはがされ、絶体絶命のピンチに陥ったとき、何者かがナイフを投げて助けてくれた。ナイフには「YOU’RE WELCOME」と“的”のマークが。マットは盲目なので、この時点では誰か分からないだろうが、マーク的に狙撃手は彼と因縁のあるブルズアイ/ベンジャミン・ポインデクスター(ウィルソン・ベセル)なのだろうか…。
シーズン1に登場したパニッシャー/フランク・キャッスル(ジョン・バーンサル)に続き、シーズン2ではジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)も参戦する予定。初回からロケットスタートを切った本作の今後はますます盛り上がるはずだ。
さらに、シーズン2の最終回の翌週5月13日(水)から新作ドラマ「パニッシャー:ワン・ラスト・キル」が始まることも発表され、「デアデビル:ボーン・アゲイン」とのつながりも気になるところだ。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2は、毎週水曜に新エピソードをディズニープラスで独占配信中。
◆文=及川静

