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「水着になれば5万円」「芸能人にお持ち帰り」...衝撃のセミフィクションが描く「港区女子の闇」【著者インタビュー】

「水着になれば5万円」「芸能人にお持ち帰り」...衝撃のセミフィクションが描く「港区女子の闇」【著者インタビュー】

お金をもらって男性と飲み会をする「ギャラ飲み」で収入を得る女性たち。主に六本木、麻布、赤坂で活動することから「港区女子」とも呼ばれています。著者のうみの韻花さんは『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』(KADOKAWA)を執筆する際、かつて港区女子だった女性たちにインタビュー。親近感を抱く一方、高収入ゆえに歪んでしまった金銭感覚に驚かされたそうで...。

『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』あらすじ
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物語の主人公は美春。広島の田舎で生まれ育った彼女は、東京での華やかな暮らしに憧れて、大学入学を機に上京してきました。
家族の反対を押し切り、「金銭面は自分で何とかする」と宣言して都心の有名大学に入学した彼女。居酒屋でのアルバイトで生活費を捻出する日々を送るなか、大学で出会う裕福な同級生たちとの経済格差に直面し、「もっとお金があれば」という不公平感を抱くようになります。
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大学2年になったある日、美春は現状を変えるためミスコンに出場し、見事準グランプリを獲得。そこで出会った人物に誘われ、「ギャラ飲み」の世界へと足を踏み入れることに。
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「ギャラ飲み」とは、男性と一緒に笑顔でおいしいものを食べ、お酒を飲むというお仕事。美春はニコニコしているだけで高収入を得られることに驚き、純粋な喜びを感じます。


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こうして、「港区女子」となった美春は、日々の自分磨きを怠らず、男性からの評価を得ることで多額の報酬を受け取ることにやりがいを覚える日々を送ります。しかし、やはりそこは若さと美しさが武器となる世界...。外見の華やかさや年齢によって女性の扱われ方が変わる現実を目の当たりにすることも。
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やがて「おごられる額」や「ランク」が自分自身の価値と結びつき、「港区女子」でいることに疑問を感じ始めた彼女の心は次第に歪んでいくのでした...。
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著者・うみの韻花さんインタビュー
――「港区女子」をテーマに作品を描こうと思ったきっかけをお教えいただけますか?
うみのさん:もともと、私は「」を愛読していました。その編集者の方からX(旧Twitter)のDMで声をかけていただいたんです。「若さと市場価値」というテーマをいただいたとき、未知の存在である港区女子を題材にするのはおもしろいだろうと思い、お引き受けしました。
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――本作を描くにあたって「港区女子」の方々に実際に取材されたそうですね。「港区女子」や「ギャラ飲み」について取材して、どんな印象を抱かれましたか?
うみのさん:「港区女子」の実態や「ギャラ飲み」のシステムについて全く知識がなかったので、とても興味深く、おもしろくお話を聞かせてもらいました。 港区女子と聞くと、高嶺の花で近寄りがたい、別世界の住人だと思っていたのですが、実際に取材した方々はとても話しやすく、親近感が湧きました。 その点では、少し拍子抜けしたほどです。
――「港区女子」の状況を知っていくなかで、作品へのインスピレーションを得た出来事や、実際に作品に反映させたエピソードがあれば教えてください。
うみのさん:取材中、元港区女子の方の一人が、「今でも金銭感覚が抜けず、高額な買い物をしてしまう。化粧品や美容液も数万円する高級品でないと使えない」と話してくれました。この話を聞いて、一度狂ってしまった金銭感覚を元に戻すのは難しいということを、作品に反映させようと思いました。
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また、実際に作品に反映させたエピソードは他にもあります。
『プール付きのお店でギャラ飲みをしている時、水着になったら◯万円あげると言われた』
『芸能人の集まるギャラ飲みがあり、芸能人と繋がる目的で参加する子も中にはいた』
...など、作中で描かれている「ギャラ飲み」のエピソードは、そのほとんどが取材で聞いたお話を忠実に再現したものです。
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――「ギャラ飲み」の実態や、港区女子たちを取り巻く富裕層の男性たちがリアルに描写されていますね。この世界を描く上で、特に意識されたことや気をつけたことは何ですか?
うみのさん:「ギャラ飲み」の実態については、経験者の方々にアプリのシステムや時給などを細かく聞き、作品に反映させました。 男性たちを描く上では、見た目は身なりが整っていても、目に光がなく冷たい印象を与えるように心がけました。これは、寂しさから「ギャラ飲み」を利用しているのだろうと予想したからです。
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――作者であるうみのさんが、次第に浪費家になっていく主人公の美春に対して言葉をかけるとしたら、どのような言葉になるでしょうか?
うみのさん:「今は稼げていいかもしれないけれど、それは一生続けられるものなのかな? あなたが上京したのは、港区女子になって贅沢三昧したかったから? 家族とか、ずっとそばにいてくれた人たちのことを思い出して、目先の欲ばかりにとらわれないでほしいな。もしすべて失ってしまったら、その時どうするのか、よく考えてほしい」って言ってあげたいですね。
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若さと美しさという市場価値に翻弄されながらも、今を生き抜こうとする「港区女子」たち。その姿をリアルに描写した本作は、華やかな世界の裏にある影と、そこに生きる女性たちの葛藤を映し出しています。
取材・文=山上由利子

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