食べ物が原因でALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症することはある?
特定の食べ物が直接的な原因となり、ALSの発症リスクが高まるということは実証されていません。一方で、複数の研究からは酸化ストレスがALS発症のリスクとなる可能性が示唆されています。そのため、抗酸化物質、カロテンを多く含む果物や野菜を積極的に食べることが、神経細胞の健康維持には役立つかもしれません。ただし、これがALS予防につながるかどうかは、今後の研究が待たれます。
水が原因でALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症することはある?
溶剤や重金属、農薬などとALSとの関連を調べる研究がいくつか行われています。イタリア中部の州でも、生水の飲用や生活への使用とALSを発症するリスクについて調査されています。生水とは、化学物質、毒素、細菌、胞子などを除去する処理が行われていない環境中の水のことです。その結果、生水の利用によってALSリスクが増加することが統計学的に証明されました。しかしながら、どのような物質が関わっているのかは不明であり、全ての生水が必ずしもALS発症につながる訳ではありません。

