ALS(筋萎縮性側索硬化症)になりやすい人の特徴
ALSのリスクが高まると考えられる人の特徴には以下のようなものがあります。
中高年以降の方
日本のALSの発症リスクをあげる要因の一つとして、年齢があります。ALSの発症率は加齢とともに上昇し、70歳代でピークとなります。なお、世界でも同様の傾向があります。40歳代から加齢に伴って上昇し、60歳代から70歳代にピークとなりそれ年以降の年代では減少します。
男性
性別も、ALSの確立された発症リスクです。男性は女性よりも1.3〜1.5倍発症率が高いとされています。
家族にALS患者がいる
家族歴もALSの発症リスクを高めるのではないかと言われています。
例えば、海外での研究では、ALS患者の家族は生涯を通じてALSを発症する確率が一般の方に比べて約4.7倍大きくなることが示されました。ただし、ALSの遺伝の仕方については、海外と日本では異なる部分もあります。そのため、日本独自の研究が今後望まれるところではあります。
「ALS(筋萎縮性側索硬化症)の原因」についてよくある質問
ここまでALSの原因などを紹介しました。ここでは「ALSの原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ALSになりやすい人の職業はありますか?
神宮 隆臣 医師
ALSの発症リスクとして、喫煙や鉛などの重金属への曝露、殺虫剤への曝露、頭部外傷、兵士としての参戦などについて研究がなされています。しかし、確実にリスクを高めると証明されたものは現時点ではありません。
ALSの予防法について教えてください。
神宮 隆臣 医師
現時点ではALSの確実な予防法はありません。しかし、ALSのリスクを高める要因として、喫煙があげられます。そのため、現在喫煙している方は禁煙することが、まだ喫煙していない方はタバコを吸わないということが予防につながる可能性はあります。

