純一の年齢詐称が発覚。26歳と偽っていた彼は、実は30歳だった。問い詰めると彼は号泣して土下座。一旦は別れを決意したかなでだが、情を断ち切れず再び彼に会ってしまう。理論では割り切れない、泥沼の執着が始まった。
年齢まで嘘を告げられていた妹
翌日、さらに衝撃的な事実が発覚した。 かなでがカフェでテーブルの置いてあった財布を本人不在の隙に確認したところ、免許証が出てきたのだ。
「お姉ちゃん、信じられる……?彼、26歳じゃない。今年で30歳だった」
名前以外、すべてが嘘だった。年齢を4歳もサバ読みし、20歳の女子大生に近づいていたのだ。30歳の男が、20歳の世間知らずな子を捕まえて、裏でアプリ三昧。 怒りが限界に達したかなでは、帰ってきた純一を問い詰めた。
「浮気は病気だよ。その病気は一生治らない。気持ち悪い。頭も下半身も緩すぎるのよ!」
普段はおっとりしているかなでの、魂の叫びだった。 すると、あんなに余裕たっぷりだった純一が、その場に崩れ落ちて号泣し始めたという。
「もうやらない!嘘もつかない!別れないでくれ!」
床に頭を擦り付け、必死に土下座する30歳の男。かなではその姿を冷ややかな目で見下ろし、自らも土下座して言い放った。
「あなたの病気がうつるので、お願いだから別れてください」
そこまでは、完璧な対応だった。私は「よくやった!」と妹を抱きしめた。 しかし、ここからが恋愛の恐ろしいところだ。
彼氏と決別できない妹
数日後。かなでは純一からの連絡を無視していると言いつつも、スマホをずっと気にしていた。
「ブロックしたの?」と聞くと、彼女は首を振った。
「……できない。情があるし、まだ好きなんだもん」
私は耳を疑った。
「は?かなで、正気?あんなに嘘つかれて、他の女と『やれない』なんてやり取りしてた男だよ?」
「わかってる。わかってるけど、一緒にいた時の優しさまで嘘だったとは思えなくて」
母親も参戦して、説得を試みた。
「かなで、あんな男は一生治らないわよ。もう二度と会っちゃダメ」
「うん、わかった。もう会わない。別れたから」
かなではそう断言した。

