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「抗がん剤治療中の食事」はどんなことに気を付けたらいい?【医師監修】

「抗がん剤治療中の食事」はどんなことに気を付けたらいい?【医師監修】

治療中の食事は体力維持と副作用への対処に重要な役割を果たします。食欲不振や味覚の変化により思うように食べられないときでも、食べられるものを柔軟に選ぶ姿勢が大切です。味覚の変化への対応や、少量ずつ摂取する工夫など、無理なく栄養を取る方法をお伝えします。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

抗がん剤治療中の食事の基本

抗がん剤治療中の食事は、体力を維持し、副作用に対処し、治療効果を支えるために重要です。しかし、副作用による食欲不振、味覚の変化、吐き気などにより、思うように食事が取れないことも少なくありません。無理に食べようとしてストレスを感じるのではなく、食べられるものを食べられるときに摂取するという柔軟な姿勢が大切です。

味覚の変化への対応

抗がん剤の影響で味覚が変化し、食べ物の味が薄く感じたり、金属味を感じたり、苦みを強く感じたりすることがあります。これは抗がん剤が味蕾(味を感じる器官)に影響を与えるために起こります。味覚の変化は治療中から治療後しばらく続くことがありますが、多くの場合で治療終了後に徐々に回復します。
味を感じにくい場合には、だしや香辛料を上手に使って風味を加えると食べやすくなります。レモンや酢などの酸味、しょうがやにんにくなどの香味野菜も効果的です。金属味が気になる場合には、金属製の食器を避けてプラスチックや陶器を使用すると改善することがあります。肉類が食べにくくなることもあり、その場合には魚や卵、豆腐などで代用できます。

食欲がないときの工夫

食欲がないときには、一度に多くを食べようとせず、少量ずつ何度かに分けて食べる方法が有効です。好きなものや食べやすいものを優先し、栄養バランスにこだわりすぎないことも時には必要です。冷たいものや常温のもののほうが食べやすいと感じる方も多く、においが気になる場合には換気をしたり、調理から時間を置いたりすると軽減されます。
栄養補助食品(栄養ドリンクやゼリー状の栄養食品など)を利用することも選択肢の一つです。これらは少量で効率的にエネルギーやたんぱく質を摂取できます。ただし、これらに頼りすぎず、通常の食事も可能な範囲で摂取することが望ましいとされています。食事に関する悩みは、病院の管理栄養士に相談することで、具体的なアドバイスを得られます。

まとめ

抗がん剤治療は、がんと向き合うための重要な選択肢です。治療には副作用が伴いますが、適切な知識と対処法を持つことで、多くの副作用は軽減できます。脱毛や食事の制限など生活に影響する面もありますが、これらは一時的なものであり、治療終了後には回復が期待できます。わからないことや不安なことがあれば、遠慮せずに医療スタッフに相談し、自分に合った治療とケアを受けることが大切です。定期的な受診と検査を通じて、安全に治療を進めていきましょう。

参考文献

国立がん研究センター がん情報サービス「薬物療法(抗がん剤治療)」

厚生労働省「がん予防」

東京都保健医療局「支持療法について」

国立がん研究センター中央病院「抗がん剤治療と副作用」

配信元: Medical DOC

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