千里は、娘のみちるが、親友のリナ・ななかと公園で遊んでいる最中に、大切な「シール帳」を紛失したことを知る。周囲には、3人しかいなかったはずなのに、ママ友に連絡しても「知らない」の一点張りで……。
「シール交換」は友情の証
「ママ!見て、このぷっくりシール。リナちゃんとななかちゃんと交換したんだよ!」
6歳の娘、みちるが目をかがかせて差し出したのは、パンパンにふくらんだシール帳。
最近の小学生女子にとって、これはただの「文房具」じゃありません。"友情の証"であり、自分のアイデンティティーそのもの。
私は千里、29歳。夫の雅也と、好奇心旺盛な娘・みちるの3人で暮らしています。
「わあ、かわいい!これ、パパとこないだ買ったやつも入ってるね」
「うん、大切なんだー。世界にひとつだけの、みちるの宝物なの」
そう言って笑う娘を見て、私もしあわせな気持ちになっていました。
大事なシール帳をなくしてしまった娘
みちるには、いつも一緒に遊んでいる、「リナちゃん」と「ななかちゃん」という親友がいます。
下校中も、休日も、3人はいつも一緒。
私も、リナちゃんのママ、ななかちゃんのママとは「ママ友」として、良好な関係を築いている……そう信じていました。
平和な日常に亀裂が入ったのは、一か月前のこと。
「ママ、シール帳がないの」
夕食前、みちるが泣きそうな顔で部屋から出てきました。
「えっ…いつものリュックの中は? 習いごとのバッグは?」
家中をひっくり返して探しましたが、どこにもありません。
「今日、リナちゃんとななかちゃんと公園で遊んだとき……ベンチにおいたまま、鬼ごっこしちゃったの…。気づいたときには、なくなってた」

