近年、防災やアウトドア活動の広がりで普及が広がるポータブル電源。前回、ご紹介した記事「火災事故が増加中! 安全目線でのポータブル電源の選び方」では、購入時に着目したい安全性を中心に確認しました。今回は、購入後に気をつけたい管理方法や、ポータブル電源を破棄する際の注意事項など、安全に使用するためのポイントを確認していきます。
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増える火災事故
モバイルバッテリーやポータブル電源などリチウムイオン電池を搭載した製品の利用シーンの増加とともに、火災などの事故報告も増えています。
出典:東京消防庁HP https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kasai/lithium_bt.html
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の統計によると、2020年から2024年の5年間にリチウムイオン電池搭載製品による事故は1,860件報告され、そのうち約85%にあたる1,587件が火災事故に発展しているといいます。
どんな時にバッテリー火災が起こっている?
東京消防庁が2025年に発表した製品用途別の火災状況によると、モバイルバッテリーから出火した火災が最多で35件。次に電気カミソリ、携帯電話となっていて、ポータブル電源による火災発生件数は8件でした。また、リチウムイオン電池関連火災(2024年)のうち、約6割が充電中に発生していたこともわかっています。
2025年7月29日、福岡県糸島市の加布里コミュニティセンターの建物が焼けた火事で、火元は会議室で充電していたリチウムイオン電池の災害用電源だったことは、記憶に新しいところです。
東京消防庁の資料によると、充電中に発生した火災のうち、製品の欠陥を除き、最も多かったのは「充電方法の誤り(正規品以外で充電)」です。非充電中では、「分解・廃棄・バッテリー交換」が多くなっています。充電の有無にかかわらず「外部衝撃(落下)」を原因とする火災も発生しています。
出典:東京消防庁HP https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kasai/lithium_house.html
