火災事故を防ぐための使用・保管方法のポイント
①衝撃・圧力をかけない
リチウムイオン電池の主な弱点の一つは、物理的なストレス。内部でショートが発生すると、そこで一気に大電流が流れ、異常に発熱し、引火性の電解液に火がついて発火に至ります。注意が必要なのは、強い衝撃や圧力が加わってすぐではなく時間が経ってから発熱や発火をすることもあるため、経過観察が必要です。
②高温になる場所での使用・保管を避ける
リチウムイオン電池は、化学反応で電気をためる精密な部品です。熱に極端に弱いという性質があり、高温環境下でのポータブル電源の使用や保管は、バッテリーの劣化を加速させ発火のリスクを高めます。夏場はもちろん、冬場でも、暖房器具の近くなど高温環境での保管、充電は熱暴走のリスクを高めます。「高温環境に置かない」ということをいつも意識しておきましょう。
③充電は「安全な場所」で「起きている時」に行う
留守中や就寝中は、異常や発火に気づくことが遅れ、避難や通報行動も後手に回ってしまいます。安全を確認できる時間帯や場所での充電を心掛けましょう。また、充電の際には過放電・過充電に注意しましょう。満充電になっても充電し続けることを過充電と言い、バッテリーの劣化だけではなく、発火の原因にもなり得ます。逆に過放電とは、バッテリーの容量が0%になった状態からさらに放電し続けること。その状態で長期間放置すると、バッテリーの劣化や事故のリスクを高めてしまいます。使用後はなるべく早めに充電し60〜80%程度の電力を残しておくことを心がけましょう。
④異常を感じたら、直ちに使用をやめる
以下のような異常や変化に気が付いたら、発煙・発火につながる危険性があるため、すぐに使用・充電を中止し、事業者に相談をしましょう。
・熱くなっている、膨らんでいる、液漏れしている
・変なにおいがする、異音がする
・微妙な変化(充電が遅くなった、以前より熱くなる、突然電源が切れるなど)
もし、発火してしまったら
万が一発火してしまった場合は、まず自身と周囲の人の身の安全の確保を優先すること。火花や煙が激しく噴出している場合は近づかないでください。火の勢いが収まってきたと判断したら、消火器または大量の水をかけ十分に温度を下げます。他の可燃物に接触して新たな火災の原因につながることもあるため、消火後はバケツなどに入れ水没させましょう。
少量の水をかけるだけでは、かえって火勢が増すおそれがあり危険です。対処が困難と判断した場合は、直ちに119番通報してください。
