<内装・シート>満足度が高い上質感
ここのところのスズキのクルマはすべてそうなのだが、このeビターラも、内装の質感が高い。ドアを開けた瞬間に質感の高さを感じるはずだ。 シートは、硬めの印象。ホールド感もしっかりしたタイプで、長距離ドライブにも適していそうで、遠方への移動も多いアウトドア派には向いていると思う。
室内スペースは、外観から想像する以上に、広い。クーペスタイルのSUVゆえ、当たり前だが頭上に大幅に余裕があるわけではないが、問題はない。むしろ、後席の足元に余裕があり、後席乗車が快適なのは想定外のポイントだ。クーペスタイルにしてこの後席足元のスペースは、特筆すべきだ。つまりファミリーユースの使用にも適しているからだ。
さらに言えば、後席ドアの開口部も広い。つまり乗り降りがしやすい。ロングホイールベースだが、前後オーバーハングが短いスタイリングになっているからだ。クーペスタイルBEVにして、この後席を実現していることに、eビターラの大きなアドバンテージはある。「実用性」を考えるとこういうところは実は大きなポイントであると思うからだ。


<コクピット>先進性ある意匠でBEVの所有感を満たす
コクピットまわりのポイントを簡潔に述べてみる(要点のみ)。
- インテグレーテッドディスプレイ(センターディスプレイとメーターディスプレイの一体化)
- D型ステアリング(底辺が直線。シートとの間に余裕が生まれ、乗降もしやすい)
- 2段センターコンソール
- ダイヤル式のシフトセレクター

これらは、BEVらしい未来感・先進性を感じさせるものだ。またその結果、ディスプレイ内に多くの操作も組み込まれている。 一方、使用頻度が高い空調系のスイッチは物理スイッチを採用していて、これはすばらしいと思う。なぜなら物理スイッチは圧倒的に使いやすいからだ。開発陣いわく、ディスプレイ内に入れるものと外に出すものの取捨選択を、考えに考え抜いたという。

また、個人的に特筆すべきは、シフトセレクター周りに配置された4つの物理スイッチ。 やたらとスイッチを詰め込まず、数が整理されていることがまず素晴らしい。かつ、各スイッチが大きく、きわめて使いやすい。今回の短時間の試乗でも、慣れれば視線移動の必要がなくブラインドで操作できた。


