シンママがつかんだ新しい未来
それから数か月後──。
「真由さんと陽向と家族になりたい」
直人から、改まった顔で言われた。
派手な演出はなかった。でも、その言葉はまっすぐだった。
「よろしくお願いします」
私は笑顔でうなずいた。このことを陽向にも話した。
「なおとくんといっしょにすむの?」
と、首をかしげながらも、最後は笑っていた。どうやら心配はいらないようだ。
あたらしい生活は、おどろくほどおだやかだ。
朝、同じ時間に起きて、同じ食卓を囲む。小さなことで言い合いになっても、ちゃんと話し合える。どなり声も、不安で眠れなくなる夜もない。
ふとした瞬間、あの夜の健吾の表情を思い出すことがある。
切なげで、少し寂しそうで、胸が痛む──。
でも、それは後悔じゃない。あれは、私が一つの人生を閉じた証。そして、あたらしい人生を選んだ証。
陽向がリビングで笑っている。直人が、そのとなりで静かに見守っている。
その光景を見ながら、私は思う。
(もう、ゆれていない)
選んだのは、刺激的な生活じゃない。たしかに“幸せ”だと、胸を張って言える未来だ。
さまざまな葛藤がありましたが、元夫との刺激的な未来ではなく、穏やかな日常を選んだ真由。息子と直人の関係も良好で、少しずつ家族として絆を深めます。
本作では、元夫と恋人との間で気持ちが揺れ動き、自分と息子のために幸せな未来をつかんだシンママの様子が描かれています。悩みながらも、じっくりと考えて出した真由の答えを尊重したいと感じました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

