「バレたら殺される」孤立出産に追い込まれる女性の苦悩、全国妊娠SOSネットワーク代表理事に聞く支援のかたち

「バレたら殺される」孤立出産に追い込まれる女性の苦悩、全国妊娠SOSネットワーク代表理事に聞く支援のかたち

●「おめでとうと言われる妊娠」だけが受け入れられる社会の偏見

──望まない妊娠、出産による悲劇を防ぐために、社会に必要なことは?

事件報道では、「悪いことをした女性」と描かれがちですが、彼女たちが追い込まれた背景こそ伝えるべきです。

社会には「おめでとうと言ってもらえる妊娠だけが受け入れられる」という偏見があります。

誰もが「命は大切」と思っているはずです。でも、「妊娠や出産の支援に国がお金を出すべきだ」という理解は広がっていません。

女性がお金を払わずに産める環境、子どもを望む人が安心して出産できる環境が整えば大きく変わります。出産費用の無償化は、その第一歩だと考えています。

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