5月30日にリニューアルオープンした埼玉県比企郡小川町の「道の駅おがわまち」。現在も休日は人でごった返すほど人気のある施設ながら、同施設にちょっとした懸念点を感じたグルメライターが、実際に訪れて食堂などを巡ってみました。
「道の駅おがわまち」看板(写真:スーパーマーケットファン)
※2025年9月時点の情報です。
【道の駅おがわまち】リニューアルで人でごった返すほどの人気!
「道の駅おがわまち」の施設外観(写真:スーパーマーケットファン)
埼玉県北部に在住している筆者ですが、夏前に地域で噂になったニュースがありました。それが、比企郡小川町にある「道の駅おがわまち」がリニューアルしたというものです。
もともと、1990年11月に「埼玉伝統工芸会館」としてオープンした同施設は、その後、1993年4月に行われた道の駅第1回登録にて、「道の駅おがわまち」として登録。
埼玉県内では秩父市の「道の駅あらかわ」とともに最初期に登録された道の駅として知られていたものの、伝統工芸会館以外の施設としては食事処ぐらいしかないなど、正直あまり魅力的な施設でなかったことも事実です。
そんな施設が今年の5月30日にリニューアルオープン。伝統工芸施設に加え、地元野菜などを販売する物販所や、飲食コーナーなどの設備が充実し、休日は人でごった返すほどの人気を集めています。
限定1000個「デジタル会員証」が売れていない理由は?
この人気ぶりを受けてか、小川町はリニューアルオープンから約2カ月後となる7月25日に、ブロックチェーン技術で所有権を証明できるNFT(非代替性トークン)を用いた「道の駅おまがわまちデジタル会員証」を1000個限定で販売開始。
「小川町、道の駅推しで頑張ってるなあ」と思いながらこのニュースを見ていた筆者ですが、ふと気になって販売サイトを見たところ、10月3日午前10時時点でのデジタル会員証の販売はわずか12件に留まっていることが判明しました。
NFT販売サイト「HEXA」内、「道の駅おがわまちデジタル会員証」の販売ページ。発売から2カ月超が経過している時点で、残り988個。わずか12件しか購入されていないようです(写真:スーパーマーケットファン)
発売から2カ月以上経過した現在、この販売数に留まっているのに驚がくした筆者が詳しく見てみると、このデジタル会員証の特典は、町内の公園である「仙元山見晴らしの丘公園」にあるローラーすべり台の利用料金や、同じく町内の施設である「小川げんきプラザ」のプラネタリウム館利用料金の割引と、「道の駅おがわまち」に直接関係ない特典が2つ。
「道の駅おがわまち」におけるメリットとしては、伝統工芸施設で行える「紙漉き体験」の料金、電動自転車、電動トゥクトゥクのレンタル料割引という、微妙なものであったのです。
「いや、そこは物販とか飲食の割引をするとか、もう少し使いやすい感じにした方がよくない!?」と思わずツッコミを入れてしまった筆者でしたが、逆に「道の駅おがわまち」に対して非常に興味が出てきたため、現地を訪れて飲食コーナーでの実食など、施設の雰囲気を体験してみることにしました。

