わが子の話から確信
その夜、私は雅也に今日あったことをすべて話しました。
「雅也…これはもうまちがいないと思う。リナちゃんか、ななかちゃんか……あるいは2人で、みちるのシール帳を……」
雅也はうでを組んで、きびしい表情で沈黙しました。
「子ども同士のトラブルで済ませたいところだけど…ウソをついて配り歩いているとなると、話は別だな。みちるの気持ちを考えると、このままにはできない」
「でも、確実な証拠があるわけじゃないし、親同士の関係もあるし……」
「千里、まずは冷静に事実確認しよう。一人ずつ、別々に話を聞くのがいい。2人一緒だと口うらを合わせる可能性がある」
雅也の言葉にうなずきながらも、私の心は千々に乱れていました。
仲良しだったはずの友だち。おじゃべりをたのしんだママ友たち…。 もし、彼女たちがウソをついているのだとしたら? もし、自分の子どもが盗んだことをかくしているのだとしたら?
「明日、リナちゃんの家に行ってみるわ」
"ただのシール"。大人から見ればそうかもしれません。でも、みちるにとっては、思い出が詰まった大切なピースだったんです。
(それをふみにじったのが、信じていた友だちだなんて…)
私はスマホの画面を見つめました。リナちゃんのママからの「見つかるといいね」という言葉が、今はひどくつめたく、するどいトゲのように見えました。
あとがき:衝撃の事実が意味するもの
「うちの子に限って」だれもがそう思いたいものです。
しかし、娘から告げられた衝撃の事実は、その願いを無慈悲に打ち砕きます。リナちゃんの豹変した態度、そして、ななかちゃんの不自然な沈黙。子どものウソは大人が思うより残酷で、未熟です。「ママ友との関係をこわしたくない」という保守的な自分と、「娘のために立ち上がらなければならない」自分。葛藤しながらも、一歩をふみ出す千里の姿に共感せずにはいられません。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

