
料理家・食育インストラクターの和田明日香が、ゲストとリラックスした“宅飲み”を楽しむ人気番組「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜夜10:00-、BSテレ東)。3月24日の放送回には、歌舞伎役者の中村隼人が登場した。和田の歌舞伎愛が爆発し、“オタク”な一面をのぞかせたレア回だ。
■和田明日香の“歌舞伎愛”が爆発
毎月歌舞伎座に足を運ぶほど大の歌舞伎ファンだという和田。2025年2月から観劇を始めたばかりとは思えない熱量で、中村を前にどこか照れくさそうな表情を見せる。
中村は過去に和田の義母である平野レミとラジオで共演したことがあると言い、オリジナルのフライパン「レミパン」をもらったのだとか。その話を聞いた和田は「私があげたかったのに!」と、表情からも声色からも本気の悔しさをにじませる。さらに中村は平野から言われた「胃に入ったら全部同じなんだから!」という言葉に、感銘を受けたと明かしたていた。
歌舞伎俳優の家に生まれ、3歳から日本舞踊を始めた中村。歌舞伎では子役たちが一定の音程でセリフを発する独特の演技スタイルがあるのだが、中村は「感情をそこまで入れなくても、お客様がそこに感情を乗せてくれる」と歌舞伎ならではの美学を解説する。
さらに、古典演目の通し稽古はわずか3回というルールも紹介。長年出演している役者が多く、所作やセリフはすでに身体に染み込んでいるためあえて稽古を重ねすぎないことで“生きた舞台”を保つのだという。
和田は歌舞伎ならではの表現やしきたりに心惹かれたと語り、「本当に面白いと思ってて、歌舞伎」と熱弁。「美しいじゃん。すべてが」「みなさんに一回、歌舞伎の隼人を浴びに行ってほしい」と興奮が止まらない。
■歌舞伎俳優の“体作り”と“役作り”
歌舞伎俳優は、公演によって25kgにもおよぶ衣装を身につけるそう。衣装込みで体重が100kgを超えることもあるため、体作りは欠かせない。食生活について聞かれると、中村は「生ものは気をつけてます」と回答。子どもの頃に牡蠣にあたった経験から、特に公演中は体調管理を徹底しているという。
また中村は、舞台のみならず大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」など映像作品にも出演。映像の仕事では体重を5kgほど落とし、逆に舞台ではしっかり食べて体を作るなど、役柄や環境に応じてコンディションを調整しているそうだ。
ちなみに「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で演じた長谷川平蔵については、従来の“鬼の平蔵”イメージとは異なるコミカルな演技も話題に。親族や知り合いからも大きな反響があったようで、「あれは何?」「ちゃんとした人になるのよね?」と心配されたことを明かした。
映画「国宝」の影響もあり、歌舞伎への関心が広がりつつある昨今。和田も「思ったより全然固くなかった」「笑っていいんだ、みたいな」と、実際に観劇したことでイメージが大きく変わったと語る。
中村もかつては“高尚なもの”という印象の強かった歌舞伎が、近年はよりカジュアルに楽しめる存在へと変化してきていると分析した。
また2025年「義経千本桜」で演じた新中納言知盛は、中村にとって幼い頃からの憧れの役だったという。代々さまざまな役者が演じてきた大役に、和田は「型を守りながら、自分の色を出していくって難しいだろうな」と投げかける。
すると中村は「僕は(歌舞伎を)伝承芸能だと思ってて」と持論を語る。「個性はお客様が勝手に見いだしてくれるものな気がして」と、自らを強く打ち出すのではなく、積み重ねの中に自然とにじむものを大切にしている姿勢を明かした。
■和田明日香「かぶいていこうかな」
番組後半には和田が「かぶいていこうかな」と言ってスナック菓子「歌舞伎揚」で即席かき揚げを作ったり、歌舞伎界で親しまれているという食後酒・ウンダーベルクを楽しんだりと、すっかり歌舞伎の世界に没入した2人。
和田も「まつ毛長いね」と中村の顔をのぞき込んだり、「携帯の裏にシール貼ってます」と告白したりと終始“歌舞伎オタク”な一面を覗かせていた。普段よりもさらに熱量を感じる言動には、好きな物を前にはしゃぐ無邪気さが感じられた。
次回3月31日(火)の「和田明日香とゆる宅飲み」は、野間口徹ゲスト回をアンコール放送。中村が登場した24日の放送回はTVerにて見逃し配信中だ。

