筆者の元職場で起きた出来事です。保育実習生のAさんは、ベテラン上司のBさんから「あなたには向いていない」と毎日叱責され、涙をこらえていました。そんなある日、Aさんの実習担当教員・Cさんが園を訪問します。Cさんの顔を見た瞬間、Bさんだけが突然顔色を変えました──。その人物は、Bさんにとって忘れられない“ある存在”だったのです。
毎日繰り返される、容赦ない叱責
「こんなこともできないの?」「あなたには向いていないんじゃない?」
保育実習中のAさんは、ベテラン上司のBさんから毎日厳しい言葉を浴びせられていました。他の職員がいる場でも声を荒げることがあり、Aさんは実習に行くたびに涙をこらえていました。
それでもAさんは「自分がまだまだ未熟だから」と自分に言い聞かせ、歯を食いしばって実習先に通い続けていました。しかし、その心は限界に近い状態でした。
実習訪問の日、担当教員が園にやって来た
実習も折り返し地点を過ぎたある日、実習先の学校から担当教員が訪問する日がやってきました。Aさんの担当は、落ち着いた雰囲気の女性教員・Cさんです。
保育室でAさんの実習の様子を見守っていたCさんは、やがてBさんに気づきました。そしてまっすぐにBさんの方へ歩いてきたのです。

