ついに「終わり」が訪れる。純一には3年も同棲している本命彼女がいた。最初から自分はただの遊び相手だったと知り、かなでは完全に目が覚める。ブロックと通報を終え、彼女は姉に支えられながら、新しい一歩を踏み出した。
妹が「彼氏」の家に入れなかった理由
季節が変わり始めたある日の夕方。 玄関の扉が勢いよく開き、かなでが飛び込んできた。その顔は涙でぐちゃぐちゃで、声にならない悲鳴を上げながら床に泣き崩れた。
「……終わった。全部、終わった……」
母と二人で、震えるかなでを抱きしめる。 落ち着いてから語られた事実は、予想の斜め上を行くものだった。
なんと、純一には数年前から同棲している「本命の彼女」がいたのだ。だから、デートはいつも外だし、家にはなかなかあげてくれなかったようだ。
浮気相手だった私の妹
かなでが、彼のアカウントを執念で探っているうちに、ある女性の投稿にたどり着いた。そこには、「3年記念日」を祝う二人の写真が載っていた。 かなでは、最初から「本命」ではなく、単なる「遊び相手」の一人に過ぎなかったのだ。
「私……ずっと浮気相手だったんだね。嘘つかれて、年齢も騙されて、その上……」
かなでは、声を上げて泣いた。 今度は「好き」なんて言葉は一言も出なかった。ただただ、自分の愚かさと、相手への猛烈な嫌悪感が彼女を支配していた。
母が優しく言った。
「かなで、いい勉強になったわね。何事も経験よ。これからはもっといい人がいるから。見る目を養いなさい」
かなでは、泣き腫らした目で私を見た。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。あの時、お姉ちゃんたちが言ったこと、全然聞かなくて……。私のために怒ってくれたのに……」
「いいよ、かなで。自分で気づけたことが一番大事なんだから」
私は妹の頭を撫でた。 あんな最低男のために流す涙は、これが最後だ。

