カフェインの取りすぎで考えられる病気・疾患

低カリウム血症
カフェインは利尿作用があるため、体内のカリウムが尿と一緒に体外に排出されすぎてしまうことがあります。
意識障害
カフェインが神経を鎮静させるアデノシンの作用を阻害することにより、神経を興奮状態とする働きがあります。大量のカフェイン摂取により、まれに妄想、幻覚、意識混濁といった深刻な中毒症状が現れることがあります。これは非常に高用量の場合に限られます。
慢性的な頭痛
カフェインの効果の一つとして、頭痛の軽減がありますが、過剰摂取すると血管収縮作用が大きくなります。よって、血流が悪くなり、カフェインが体外から抜けた時に血管が拡張して血流が増加します。頭痛は血管が拡張した時に起こる為、この時に頭痛が発生しやすくなります。
高血圧
カフェインは血管収縮を引き起こすことによって、末梢血流が低下し、収縮期血圧と拡張期血圧の上昇がみられます。カフェインは一時的に血圧を上昇させる可能性がありますが、長期的に高血圧を引き起こすかどうかには個人差があり、明確な因果関係は確立されていません。
胎児への影響
妊娠中は非妊娠時よりも血中カフェイン濃度が高い状態が続きます。胎盤を通じて、母体から胎児へのカフェインの影響が起こりやすく、低出生体重児や流産のリスクを高める可能性があるとされています。
「カフェインの取りすぎによる症状」についてよくある質問

ここまでカフェインの取りすぎによる症状を紹介しました。ここでは「カフェインの取りすぎによる症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
カフェインを毎日摂取するのは体に良くないのでしょうか?
若尾 愛加
カフェインを毎日摂取しても問題はありません。カフェインは過剰に摂取しなければ、身体にとって良い効果を発揮することができます。明確な基準や摂取量は決められていませんが、健康に悪影響が出ないとされる上限量を目安に調整しましょう。
カフェイン中毒の初期症状について教えてください。
若尾 愛加
緊張や興奮、いらつき、不安などによる焦りや不眠などの精神症状や胸の痛み、めまい、嘔吐や下痢などの身体症状が見られます。

