
IMP.・影山拓也が主演を務める舞台「星列車で行こう」の公開ゲネプロ・囲み取材が10月3日、東京・新橋演舞場で行われ、影山をはじめ、共演の松田悟志、松村龍之介、小波津亜廉、石井一孝、演出・補綴の坂東玉三郎が舞台への思いを明かした。
■星列車を舞台に若者たちが再び走り出すまでの心の旅路を描く
同作は、“夢が見つかる”という伝説を持つ星列車を舞台に、迷いを抱えた若者たちが再び走り出すまでの心の旅路を辿るオリジナルストーリー。人生の岐路に立つ人々が出会い、悩み、そして希望を見出していく姿が繊細に描かれる。2024年に京都・南座、名古屋・御園座にて初演された。
初演に引き続き、影山が、自らの力で運命を切り拓きたいと星列車に乗り込む青年・太郎役を務める。また、乗客を案内する不思議な車掌役に石井、闇バイトから逃げ出し星列車に迷い込む男・次郎役に松田、歌舞伎俳優を志すもかなわず、星列車にたどり着く男・五郎役に松村が続投。太郎のかつての友人・裕太役として小波津が新たに参加する。脚本は小説家の真山仁、演出・補綴は坂東が手がける。
■昨年とは違った『星列車』を楽しんでいただけるんじゃないかな
ゲネプロを終え、清々しい表情で会見に現れた6人。坂東は「『星列車』再演とは言いながらも、たくさん書き換えたところもありますし、曲も増えています。皆様のご来場をお待ち申し上げております」とあいさつ。
2年連続主演を務める影山は、「再演ということで、玉三郎さんのもとでまた、お芝居、歌唱をさせていただけることをとても光栄に思いますし、なんといっても小波津さんも参加されたということで、昨年とは違った『星列車』を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」と自信のほどを見せた。
石井は「33年舞台俳優をやっておりますけれども、こんなに学びのある舞台は初めてです。やっぱり玉三郎さんの愛のある、色々教えてくださる思いが本当に情熱的で、歌に関しても芝居に関しても学びがあって、素敵な時間を過ごさせていただけているなと思います。再演ではございますけれども、先ほど玉三郎さんもおっしゃいましたように、色々新しいセリフになったり、小波津君が参加されたり、もはやこれは初演です!」と断言。
■「星列車で行こう」に込められた坂東玉三郎のあくなき探求心
松田も「かなりの部分がリニューアルされておりまして、そして、本当に玉三郎さんの芸術へのあくなき探求心、それがこの作品に込められるだけ込められております」と言い、「その中で僕たちが、その芸術を表現する1人の役者として、ここに立たせていただいてることを心から誇りに思っています」と胸を張った。
松村は「再演と銘打っておりますけども、いろんな変化がございますし、僕自身も学びが尽きない作品だなと日々思っております。いよいよ初日を迎えるんですが、このカンパニーの皆さんと一緒に楽しみながらこの作品を届けていけたらなと思います」と話した。
今回から参加する小波津は「皆様が作ってこられた作品への熱量みたいなものを稽古場の段階からひしひしと感じておりました」と明かし、「お客様にどういうふうにこの新しくなった『星列車」を見ていただけるかとても今から楽しみにしております」と期待を込めた。
■「ゲネプロは本当にとても楽しかった。この言葉に尽きる」
ゲネプロを終えた感想を問われると、影山は「本当にとても楽しかったですね。もうこの言葉に尽きる。再演とは言っていますけれど、全く違った見方ができるんじゃないかなって思うので、すごくそこは楽しみにしていただいて…」とニッコリ。
続けて「あとは、個人的にこの新橋演舞場っていうのは、僕がIMP.のメンバーと出会った場所でもあって。人生が180度変わった劇場で、そこに座長として立たせていただけることに、本当に感謝の思いと、すごく感慨深いなっていう気持ちで今日は胸がいっぱいでした」と言葉を紡いだ。
■「この世の中にIMP.を知らない人がいない世界を作る」
「星列車で行こう」は、夢や希望が重要なテーマになっている。“今後の夢”について聞かれた影山は、「たくさんあります。たくさんあるので、もうね、時間足りないぐらいになっちゃいますけども」と言いつつ、「まず僕個人の夢としては、今回『星列車』でご一緒させていただいた全ての方に、また次会う時に、“影山くんこんなに成長したんだな、こんなに大きくなったんだな”っていうのを感じてもらいたいのはあります」とコメント。
そして「グループとしては、これはもうグループ結成当時、そしてデビューさせていただいてからずっと言っているんですけれども、この世の中にIMP.を知らない人がいない世界を作るっていうのと、あとは…ごめんなさい、夢なんで、ちょっと(舞台の話題とは)離れてしまうんですけれども、IMP.で東京ドームでライブがしたい」と力を込めた。
「星列車で行こう」は、10月4日~26日(日)東京・新橋演舞場、10月30日(木)~11月9日(日)大阪・大阪松竹座にて上演される。
影山は「来てくださる全ての方々に夢や希望、そして皆様の日常が本当に華やかに素敵になれるような、そんな作品にしていきたいなと思いますので、皆さんのご乗車お待ちしております」と呼びかけた。

