妊娠初期のこと。つわりがひどかったのですが、どうしても外せない用事があり、満員電車に乗りました。座席はすべて埋まっており、しばらく我慢して立っていましたが、吐き気がピークに達し、その場でしゃがみ込んでしまいました。そのとき……!
電車内で浴びせられた衝撃のひと言!その後すぐ…
おなかもまだ目立っていなかったため妊婦だとは気づかれなかったのだと思いますが、近くに座っていた男性に大声で「電車の床は座る場所じゃない!疲れたからってしゃがんだら秩序が乱れる。降りろ!」と怒鳴られてしまいました。反論する気力もなく、ただうつむいていたところ……。
近くにいた女子高生3人組のうちのひとりが、私のバッグに付けていたマタニティマークに気づき、「この方、妊婦さんです。どなたか席を譲っていただけませんか?」と声を上げてくれたのです。私は無事に座ることができました。その後、女子高生のうちのひとりが、「さっき妊婦さんに怒鳴っていた人は誰ですか?あなたのような人のほうが、よっぽど秩序を乱しています」と、はっきり言い返してくれました。
彼女たちは私の降りる駅まで心配して寄り添ってくれました。お礼の言葉しか伝えられませんでしたが、本当に感謝しています。電車内には、優先席でスマホに夢中になり、近くに体調の悪い人がいても気づかない人もいます。しかし一方で、まだ未成年でありながらも勇気を持って行動し、他人のために声を上げられるやさしい人たちがいるのだと知り、心から感動しました。
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車内で座り込んでいる人を見て、“すぐに怒鳴る”というのは違いますよね。まずは様子を確認し、体調が悪そうであれば席を譲る、緊急時には非常ボタンを押すなど、状況に応じた適切な対応を心がけたいですね。
著者:浅井 凛/20代 女性・パート。1歳の娘を育てる母。子どもの寝顔を見るのが癒やし。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

