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そのふらつきは大丈夫? 「一過性脳虚血発作(TIA)」を疑う4つの前兆を医師が解説

そのふらつきは大丈夫? 「一過性脳虚血発作(TIA)」を疑う4つの前兆を医師が解説

TIAの予防には、日常的なセルフチェックと生活習慣の見直しが有効です。自分自身の身体の状態を把握し、早期に異常を察知することが重要です。ここでは、家庭での血圧測定と記録の習慣化、症状チェックリストの活用方法、定期健診と専門医受診の重要性について、日常生活で実践できる予防法を詳しく解説します。

田頭 秀悟

監修医師:
田頭 秀悟(たがしゅうオンラインクリニック)

鳥取大学医学部卒業。「たがしゅうオンラインクリニック」院長 。脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門としている。また、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。日本神経学会神経内科専門医、日本東洋医学会専門医。

日常生活でできるTIA予防のセルフチェック

TIAの予防には、日常的なセルフチェックと生活習慣の見直しが有効です。自分自身の状態を把握し、早期に異常を察知することが大切です。

血圧測定と記録の習慣化

家庭での血圧測定は、高血圧の早期発見と管理に欠かせません。朝起床後と夜就寝前の1日2回、毎日同じ時間帯に測定することが推奨されています。測定前は安静にし、排尿を済ませ、カフェインやアルコールの摂取後は避けます。測定値は手帳やアプリに記録し、定期的に医師に見せることで、治療効果の判定や薬の調整に役立ちます。家庭血圧が135/85mmHg以上の場合は、医療機関での相談が必要です。また、血圧の日内変動や変動幅も重要な情報です。急激な血圧上昇や下降は血管に負担をかけるため、安定したコントロールを目指します。血圧計は上腕式が推奨されており、定期的に校正や点検を行うことも大切です。

症状チェックリストの活用

TIAの症状を早期に発見するために、日常的に以下のような点をチェックしましょう。顔の左右対称性(鏡で確認し、笑ったときに片側が下がっていないか)、腕の動き(両腕を前に伸ばし、片方が下がったり内側に回ったりしないか)、言葉の明瞭さ(簡単な文章を声に出して読み、ろれつが回るか)、視野の異常(片目ずつ覆い、視野の欠けや見えにくさがないか)、歩行のバランス(まっすぐ歩けるか、ふらつきがないか)といった項目です。これらは「FAST」(Face、Arm、Speech、Time)と呼ばれる国際的な脳卒中早期発見の指標に基づいています。異常を感じた場合は、時間を記録し、速やかに医療機関を受診してください。

定期健診と専門医受診の重要性

年に1回の定期健康診断は、TIAの危険因子を早期に発見する機会です。血圧、血糖値、脂質、心電図などの基本的な検査結果を確認し、異常があれば精密検査や治療を受けることが重要です。特に40歳以上の方や、家族に脳卒中や心疾患の既往がある方は、脳ドックや頸動脈エコー検査を受けることも検討してください。また、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動などの既往がある方は、定期的にかかりつけ医を受診し、適切な管理を継続することが必要です。薬の飲み忘れや自己判断での中断は再発リスクを高めるため、処方された薬は指示通りに服用してください。不明な点や不安があれば、遠慮なく医師や薬剤師に相談しましょう。

まとめ

一過性脳虚血発作(TIA)は、脳梗塞への重要な警告サインです。症状が一時的であっても決して軽視せず、速やかに医療機関を受診することが、その後の重篤な脳卒中を防ぐ鍵となります。本記事で紹介した予兆症状のチェック、危険因子の管理、緊急時の対応方法を日常生活に取り入れ、ご自身やご家族の健康を守るための知識としてお役立てください。気になる症状や不安がある場合は、迷わず脳神経内科や脳神経外科の専門医にご相談ください。

参考文献

日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2025〕」

国立循環器病研究センター「脳血管内科」

配信元: Medical DOC

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