膵臓がんになりやすい人の特徴
遺伝的要因・家族歴
家族に膵臓がんの患者さんがいる場合、そうでない人に比べて発症リスクが高まることが知られています。特に「家族性膵臓がん」や、遺伝性膵炎、ポイツ・ジェガース症候群などの遺伝性の病気を持っている場合は注意が必要です。家族歴がある方は、具体的な症状がなくても、早期から消化器内科を受診し精密検査を受けることが推奨されます。必要であれば遺伝カウンセリングも検討されます。
糖尿病の方(新規発症・急激な悪化)
2型糖尿病の人はリスクがやや高いですが、特に重要なのは「新たに発症した糖尿病」です。50歳以上で急に糖尿病と診断された場合や、持病の糖尿病が急激に悪化した場合には、膵臓がんが原因である可能性があります。特に体重減少を伴う場合は、早急に膵臓の精査をすることをおすすめします。
喫煙・大量飲酒・生活習慣
喫煙は膵臓がんの最大のリスク因子の一つで、本数や年数が多いほどリスクが増加します。また、長期にわたる多量飲酒は慢性膵炎を引き起こし、それが原因で膵臓がんが発生しやすくなります。肥満もリスク因子となるため、適度な運動とバランスの取れた食生活で標準体重を維持することが望ましいです。
膵臓がんの代表的な症状
腹痛・背部痛
上腹部の鈍い痛みが持続し、背中まで響くような痛み方が特徴です。膵臓は背骨に近いため、がんが進行して周囲に及ぶと背中側に痛みが放散します。初期は軽い違和感程度ですが、徐々に強くなります。原因不明の持続する痛みがある場合は、消化器内科を受診し、腹部超音波や血液検査を受けましょう。
黄疸(おうだん)
皮膚や白目が黄色くなる症状です。膵頭部にがんができた場合、胆管を圧迫するため胆汁の流れが滞り、黄疸となります。尿の色が濃くなったり、便の色が白っぽくなったり、皮膚の痒みが出ることもあります。無痛性の黄疸は膵頭部がんを疑う重要なサインであり、速やかな受診とERCP等の処置が必要になる場合があります。
食欲不振・体重減少
膵臓がんでは、消化酵素の分泌低下やがん細胞の影響により、急激な体重減少が起こりやすいです。数か月で明らかな体重減少(原因なく5kg以上など)や倦怠感がある場合は、悪性腫瘍を疑い精密検査を行う必要があります。消化器内科にて血液検査や画像検査を受け、原因を突き止めましょう。

