「胸部X線検査」で発見できる病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「胸部X線検査」で発見できる病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
肺がん
肺がんは肺の細胞ががん化することで発生します。喫煙や受動喫煙が大きな危険因子とされています。
初期には症状がない場合もあり、胸部X線検査で影として見つかることがあります。疑われる場合はCT検査などで詳しく調べます。
肺炎
肺炎は、肺に炎症が起こる病気の総称です。細菌やウイルスなどの感染によって起こる感染性肺炎が多くみられますが、食べ物や唾液が気道に入ることで生じる誤嚥性肺炎や、薬剤や放射線治療などが原因となる非感染性肺炎もあります。胸部X線検査では肺の一部が白く写る陰影として確認されることがあり、発熱・咳・息切れなどの症状がある場合は内科や呼吸器内科での診察が必要です。
肺結核
肺結核は結核菌による感染症です。長引く咳や微熱、体重減少などがみられることがあります。
胸部X線検査では空洞性陰影などの特徴的な陰影が見られることがあり、確定診断には喀痰検査などが行われます。
気胸
気胸は、肺から空気が漏れて胸腔内にたまり、肺がしぼんでしまう状態です。若い痩せ型の男性に起こる自然気胸のほか、肺の病気が背景にある続発性気胸や外傷による気胸などがあります。突然の胸の痛みや息苦しさで気づくことが多く、胸部X線検査では肺の縮みや胸腔内の空気が確認されます。症状がある場合は早めに呼吸器内科などを受診することが大切です。
心拡大
心拡大は、胸部X線検査で心臓の影(心陰影)が通常より大きく見える状態を指します。高血圧や心不全、心臓弁膜症などの心疾患でみられることがあります。胸部X線検査では心臓の横幅と胸郭の幅の比(心胸郭比)を目安に評価します。異常が疑われる場合には、心電図検査や心エコー検査などによる詳しい検査が行われます。
「胸部X線検査」における他の注意点は?
胸部X線検査では服装以外にもいくつかの注意点があります。検査前に確認しておくことで、スムーズに検査を受けられます。
装飾品は胸部X線検査前の着替えで外しておく
ネックレス、ピアス、エレキバン、湿布などは画像に影として写ることがあります。検査前にはこれらの装飾品を外しておくことが必要です。
妊娠中や妊娠の可能性がある場合レントゲン前に申し出る
X線は少量の放射線を使用するため、妊娠中または妊娠の可能性がある場合は事前に医療スタッフへ伝えましょう。必要に応じて検査方法の変更が検討されます。
貼るカイロや湿布もX線検査時には外しておく
カイロや湿布も厚みがあるため、レントゲン画像に影が写ることがあります。検査前には外すよう指示されることが一般的です。

