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喘息の重症度はどう決まる?4つの分類とコントロール状態の評価基準【医師解説】

喘息の重症度はどう決まる?4つの分類とコントロール状態の評価基準【医師解説】

喘息治療の方針を決めるうえで、症状の重症度を正確に評価することは欠かせません。症状の頻度や強さ、日常生活への影響、肺機能検査の結果などをもとに重症度が判断されます。間欠型から重症持続型までの4段階の分類や、治療開始後のコントロール状態の評価方法について、本章で詳しく解説します。

松本 学

監修医師:
松本 学(きだ呼吸器・リハビリクリニック)

兵庫医科大学医学部卒業 。専門は呼吸器外科・内科・呼吸器リハビリテーション科。現在は「きだ呼吸器・リハビリクリニック」院長。日本外科学会専門医。日本医師会認定産業医。

重症度と症状の程度による分類

喘息の治療方針を決定するうえで、症状の重症度を評価することは欠かせません。重症度は症状の頻度や強さ、日常生活への影響、肺機能検査の結果などを総合的に判断して決定されます。

症状の頻度と肺機能による評価

喘息の重症度は、「間欠型」「軽症持続型」「中等症持続型」「重症持続型」の4段階に分類されます。間欠型は症状が週1回未満で、夜間症状も月2回以下と軽微です。軽症持続型では症状が週1回以上あるものの毎日ではなく、日常生活にわずかな支障をきたす程度です。

中等症持続型になると毎日症状があり、夜間症状も週1回以上出現し、日常生活や睡眠に明らかな影響が及びます。重症持続型では一日中症状が続き、日常生活が著しく制限され、夜間も頻繁に症状が現れます。肺機能検査では、息を吐き出す力を示す1秒量や最大呼気流量などの数値が低下し、気道の狭窄が確認されます。

コントロール状態の評価

治療を開始した後は、症状がどの程度コントロールされているかを評価することが重要です。喘息のコントロール状態は、「コントロール良好」「部分的コントロール」「コントロール不良」の3段階で評価されます。コントロール良好とは、日中症状がほとんどなく、夜間の目覚めもなく、救急薬の使用が週2回以下で、日常生活に制限がない状態を指します。

部分的コントロールでは、これらの条件のうち1つから2つが満たされない状態、コントロール不良では3つ以上が満たされない状態となります。定期的な受診で医師とともにコントロール状態を確認し、治療の調整を行うことが、喘息と上手に付き合うための鍵となります。

まとめ

喘息は慢性的な疾患ですが、適切な治療と日常的な予防対策により、症状を良好にコントロールすることは十分に可能です。初期症状を見逃さず早期に受診すること、自分の喘息のタイプや誘発因子を理解すること、医師の指導のもとで継続的に治療を受けることが、生活の質を保つうえで不可欠です。症状が気になる場合や現在の治療でコントロールが不十分と感じる場合は、呼吸器内科やアレルギー疾患内科の専門医に相談されることをおすすめします。適切な知識と行動により、喘息と上手に付き合いながら充実した日常生活を送ることができるでしょう。

参考文献

厚生労働省 喘息の疾患としての特徴

日本呼吸器学会 難治性喘息診断と治療の手引(第2版)2023

日本アレルギー学会 喘息予防・管理ガイドライン 2021

国立成育医療研究センター ぜん息

配信元: Medical DOC

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