腹膜播種の診断・検査
初期段階では、腹部の超音波検査やCT検査などの画像診断が中心となります。これらの検査によって、腹腔内の腹水の溜まり具合や腹膜の異常が視覚化され、腹膜播種の可能性を探ります。
さらに、より詳細な診断を目指し、腹部穿刺によって腹水を採取し、がん細胞の存在を顕微鏡下で確認することもあります。
「腹膜播種」についてよくある質問
ここまで腹膜播種を紹介しました。ここでは「腹膜播種」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
腹膜播種とがん性腹膜炎の関連性について教えてください。
中路 幸之助 医師
がん細胞が原発部位から腹腔内に転移し、腹膜に広がることを腹膜播種といいます。この状態は、特に大腸、胃などのがんが進行し、がん細胞が腹膜を破って腹腔内に散らばることによって起こります。腹膜播種が進行すると、がん性腹膜炎を引き起こし、患者さんは腹部の痛みや腹水の蓄積、腸閉塞、水腎症といった深刻な症状に直面する場合があります。
腹膜播種の治療法はありますか?
中路 幸之助 医師
腹膜播種の治療法は、がんの種類や進行度、患者さんの健康状態に応じて慎重に選択されます。主に、原因となるがんへの化学療法や手術が優先されますが、腹膜播種自体への直接的な治療は難しく、そのため、症状緩和を目的とした対症療法が中心となります。例えば、痛みの管理のために鎮痛薬が用いられたり、腹水が溜まり腹部が膨らんだりすることに対しては腹水穿刺による除去が行われます。

