飼い主ができるチェックと動物病院での対応

飼い主がまずできることは、愛犬の口の中を定期的に観察することです。歯磨きや歯のチェックの際に、歯茎や頬の内側に黒い点や、特に盛り上がりがないかを確認してください。
もし黒い斑点や小さなイボのようなものを見つけた場合、特に盛り上がりがある場合や次第に大きくなる場合は、自己判断せず動物病院で診てもらいましょう。見た目だけでは「無害な色素沈着」か「悪性腫瘍」か、あるいは「ウイルス性イボ」かを判断することは困難な場合が多いです。
動物病院では、必要に応じて細胞検査や切除しての組織検査を行います。先に紹介した症例でも、外科的に切除し検査した結果、ウイルス性イボであると診断されました。幸い、その後の経過観察で再発は見られませんでした。
早期に診断と治療を行えば、ほとんどのケースでは大きな問題にならずに済むことがわかっています。逆に放置すると、稀ではあるものの腫瘍化・がん化や炎症、口内の違和感につながる可能性もあります。
まとめ

犬の口の黒いシミは単なる色素沈着のこともありますが、ウイルス性イボや腫瘍・がんの可能性もあります。早めに動物病院で検査を受けることが愛犬の健康を守る第一歩です。
(参考文献:Vet Dermatol. 2025 Oct;36(5):703-706.)

