ななかの家で発見されたシール帳は、ボロボロに破壊されていた。ななかとリナは互いに責任を転嫁し合うが、千里は毅然とした態度で2人を諭し…。
もう一人の友だちの家に向かう
ななかちゃんの家のチャイムをならすと、ななかちゃんのママがのんびりとした様子で出てきました。
「あら〜?みんなでどうしたの?」
背後には、キョトンとした顔のななかちゃんが立っています。
私はリナちゃんが言ったことをそのまま伝えました。
「ななかちゃん。シール帳を持って帰るのを見たって、リナちゃんが言ってるんだけど…心当たりはないかな?」
ななかちゃんのママは、鼻で笑うように言いました。
「え〜まさか! ななかがそんなことするはずないじゃない。なにかと思ったら…もう〜。ねえ、ななか?」
ようやく見つかったシール帳
Ⓒママリ/画像の生成にAIを活用しています
しかし、ななかちゃんは、リナちゃんと目が合った瞬間、顔が引きつりました。
「……だって、リナちゃんが!"かわいいから、もらっちゃおうよ"って言ったんだもん。だから私が持って帰って、リナちゃんにシールをあげたんだもん!」
ななかちゃんの口から出たのは、リナちゃんへの責任転嫁でした。
「はあ?ななか! あんた何を……」
ななかちゃんのママの声がうら返ります。
「シール帳はどこ?」
私のしずかな問いに、ななかちゃんは泣きじゃくりながら、子ども部屋から一冊のノートを持ってきました。
……それは、見るも無残な姿でした。
かわいかった表紙ははがされ、中のシール台紙はほとんど引きちぎられています。
みちるが大切にしていたシールたちは、雑にはがされたあとが残り、粘着力がなくなったものは、ゴミのようにまるまっていました。
「……ひどい」
ななかちゃんのママも、その光景に言葉をうしなっていました。
単なる「借りた」とか「拾った」というレベルではありません。それは、みちるの宝物を徹底的に破壊する行為でした。

