
『ABEMAエンタメ』の新たな独自企画「Re:MAKE 〜拝啓、あの頃の君へ〜」が始動。出演者が人生のターニングポイントとなった過去の写真と向き合い、“あの頃の自分”へ言葉を贈るセルフドキュメント企画となっている。第1弾には、元フィギュアスケーターの高橋成美が出演し、幼少期から引退後の現在に至るまでの歩みと葛藤を、赤裸々に語った。
■「木原龍一じゃなかったら勝てたかもしれない」元パートナーがライバルに…五輪落選の本音
高橋は、カナダでマーヴィン・トランとペアを結成し世界選手権銅メダルを獲得。さらなる高みを目指していた矢先、練習中にリフトから転落し、左肩関節の脱臼や右膝の損傷といった選手生命を脅かす大きな怪我を負った。
「あの瞬間さえなければ…あの日、練習にさえ行かなければ…」と何度も自問した高橋は「もうメダルも取ったし満足かな」「これ以上上達できないなら、申し訳ない」と、一度はスケートから離れる決断をしたという。
そんな中、日本スケート連盟からの打診を受け、新たにペアを組んだのがミラノ・コルティナ五輪のペアで金メダルを獲得した“りくりゅう”ペアの木原龍一だった。「救世主が木原龍一」と振り返った高橋は、木原について「龍一とはジュニアの時から結構気が合った」と回顧。「周りに『ペアっぽいことやってみなよ。身長差もちょうど良いじゃん』と言われて、ふざけてやった時。『龍一めっちゃペア上手くない?すごいしっくりくるんだけど』と冗談混じりに言った言葉。あれは本当に心からの言葉」と、ジュニア時代のエピソードも明かした。
その後木原とのペアでソチ五輪出場という夢を叶えるも、翌年にペアを解消し、互いに別の道を歩むことに。そして迎えた平昌五輪の代表争いでは、元パートナーである木原と直接対決することとなった。高橋は「なんで龍一なの?」「龍一じゃなかったら勝てたかもしれないのに」「なんで、よりによって龍一が前に立ってるんだろう…そんな気持ちも湧きました」と、当時の率直な思いを吐露。選考に敗れた後は「消えてしまいたいような虚無感に襲われた」と語り、引退を決意した心境を明かした。
■「やっぱり悔しいな」記録を塗り替えられた本音と葛藤 “りくりゅう”への思いと現在
引退後は解説者としてフィギュア界に関わる高橋。かつて自身が打ち立てた世界選手権の記録を、元パートナー・木原を含む“りくりゅう”ペアが更新した際には、「一生懸命解説してたけど…やっぱり悔しいなって」と複雑な感情だったことを明かした。
「龍一じゃなかったら正直もっと喜べたのに」と葛藤しながらも、「そんな自分も嫌だな」と感じていたとも振り返り、その思いを乗り越えさせたのも“りくりゅう”の演技だったと語る。「“りくりゅうペア”はすごく、当時の自分の憧れのスケートをしていて。そこに単純に感動している自分がいて、気がついたら、元パートナーとか自分の実績とか、そういうのを通り越して、一緒に応援していこうっていう気持ちになっていた」と語った。

