クレアチニンの数値が高くなる理由
クレアチニンは腎機能が低下してくると尿への排出が低下するため、血中のクレアチニン濃度が上昇します。クレアチニンの数値が高くなる主な原因は腎臓病ですが、脱水症状や食事の影響、筋肉量が多い方ではクレアチニンの数値が高くなる場合もあります。
腎機能が低下している
腎機能が低下してくると、腎臓のろ過の働きが低下し、クレアチニンが尿から排出されにくくなります。腎機能が低下してくると、むくみや貧血、倦怠感、夜間頻尿などの症状が現れます。
しかし、末期腎不全となるまで自覚症状は現れない場合も少なくありません。症状がなくても腎機能が大きく低下している可能性があります。健康診断などでクレアチニンの高値を指摘されたら、症状がなくとも早めに内科を受診しましょう。
脱水症状を起こしている
脱水症状を起こすと体内の血液量が減少し、腎臓への血流が低下します。脱水症状はクレアチニンが高くなる原因の一つです。脱水症状が続くと、腎臓の組織が壊れてしまい、腎機能が低下するといわれています。
脱水症は血圧低下、尿量減少、倦怠感などの症状や腎前性急性腎障害を起こす原因になる場合があります。
サプリメントや肉食など偏った食事をしている
クレアチンは肉などに含まれるアミノ酸の一種です。体内ではエネルギー源として使われ、使われた後の老廃物としてクレアチニンが産生されます。肉などのクレアチンを含む食品を過剰に摂取すると、血中のクレアチニンは一時的に上昇するといわれています。しかし、腎機能が正常であれば、一時的に見た目上クレアチニンが高くなっても腎機能には影響しないと報告されています。
腎機能が低下している場合は、肉などたんぱく質を過剰に摂取することで腎臓に負担がかかり、腎機能の低下が進行する恐れがあります。サプリメント(特に筋力増加目的のクレアチンなど)の摂取でもクレアチニンが上昇する可能性があるため、腎機能が低下している場合は自己判断せずに主治医に相談しましょう。
「クレアチニンを下げる」飲み物やお茶はある?
クレアチニンを下げる効果があるという特定の飲み物やお茶についての報告は、現在のところ確認できません。
クレアチニンが高くなる主な原因は、腎機能の低下です。腎機能が低下すると、カリウムも排出されづらくなります。そのためカリウムを多く含む食品の摂取は、高カリウム血症を招く場合があります。
一般的に腎臓に良いとされる食品や飲料の中に、カリウムを多く含むものがあります。これは、カリウムによる塩分排泄効果や利尿作用により、血圧を低下させたり、むくみをよくしたりする効果があるためです。軽度の腎障害であれば、カリウムの制限は必要なく、適量のカリウムを含む食品は、血圧やむくみを改善させる効果が期待できます。
まず、ご自身の状態がカリウムの制限が必要か主治医に確認して適切な食事を摂ることが大切です。
腎臓に優しいおすすめのお茶・飲み物
クレアチニンを下げる作用は期待できませんが、カリウムの含有量が少ない飲み物は腎臓に優しい飲み物といえます。
カリウム含有量が少ないお茶や飲み物は麦茶、ほうじ茶、玄米茶、水(軟水や水道水)などです。
また、コーヒーの摂取は慢性腎臓病の発症予防などが期待できるといわれていますが、カフェインの代謝が遅い人ではリスクになるという報告もあり、またカリウムを多く含むため大量摂取は避けましょう。
飲み物の100gあたりのカリウム含有量
飲料名 カリウム含有量(mg)
水(軟水) 0.02〜0.7程度
麦茶(抽出液) 6
玄米茶(抽出液) 7
ほうじ茶(抽出液) 24
コーヒー(抽出液) 65
普通牛乳 150
オレンジジュース 180
無調整豆乳 190
トマトジュース 260
玉露(抽出液) 340
ミルクココア(粉末) 730
青汁 2300
クレアチニンが高い人が避けた方が良いお茶・注意が必要な飲み物は?
クレアチニンが高い人が避けたほうが良いお茶や注意が必要な飲み物は、カリウムを多く含む物や塩分を含む物です。また、加糖飲料は慢性腎臓病の発症リスクが上昇するという報告があります。
玉露茶、青汁、牛乳、豆乳、ココア、野菜ジュース、果汁ジュースなどはカリウムを多く含みます。スポーツドリンクや経口補水液は糖質が多く、塩分やカリウムを含む飲み物です。
腎機能を守るための水分補給のコツはある?
腎機能の低下があっても、基本的には水分制限は行いません。慢性腎臓病の状態では、1日に1〜1.5Lの水分補給は、末期腎不全へ移行するリスクが少ないと報告されています。また1日の水分補給が1L未満では、末期腎不全に進行するリスクが上がるといわれています。ただし体内の水分が過剰な場合は制限が必要な場合があるため、1日に必要な水分補給量は主治医の指導に従いましょう。

