
4月1日に地上波での放送もスタートした「102回目のプロポーズ」(フジテレビ系、FODで見逃し配信中)。視聴者からもさっそく「1話から面白い」「ニヤニヤしながら見た」といった声が上がるなど評判は上々だ。そして、言わずと知れたその“前作”、35年前に“月9”枠で放送され大ヒットを記録した「101回目のプロポーズ」(1991年)も現在、FODとTVerで順次無料配信中だ。4月3日(金)まで視聴できる第4話では、日本ドラマ史に残る非モテ男・星野達郎(武田鉄矢)と絶世の美女・矢吹薫(浅野温子)の一方通行の関係性に、初めて希望の光が灯る。(以下、4話までのネタバレがあります)
■無下にされても食らいつく達郎
99回の見合いに断られ続けた真面目が取柄の中年サラリーマン・達郎に舞い込んだ、100回目の見合い。相手は、チェリストとして活躍する12歳年下で絶世の美女・薫(浅野)だった。とうてい釣り合わないと誰もが感じたこの組み合わせ。だが断られても、断られてもアタックし続ける達郎の不器用でも純粋な心が、亡き恋人の思い出に囚われ続けていた薫の心を少しずつ溶かしていく――。
そんな筋書きで、最高視聴率36.7%を記録した伝説の“月9”ドラマ「101回目のプロポーズ」(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。お見合い以来、達郎は、冷たくされても「単なる汚い中年」と全否定されてもボーナス80万円全額競馬に突っ込まされてもひたすら薫を追い続ける。第3話では、薫に「正義の味方みたい」と言われ舞い上がった達郎が昇進を蹴ってまで部下をセクハラ被害から守るエピソードが、第4話では、薫を連れ戻そうと上京してきた父・孝夫(小坂一也)に達郎が思わずお説教してしまうエピソードが描かれている。
■「僕も、あなたが待っているような気がしたんです」
そんな第4話で、最初の奇跡が起こる。薫が自分を見つめ直そうと故郷に帰ったシーンだ。海辺でひとり涙を流し、亡き婚約者・真壁(長谷川初範)の思い出に別れを告げた薫が、過去から一歩踏み出そうと前を向いたその瞬間、現れたのが…達郎だった。
薫は「不思議ね、なんとなくあなたが来るような気がした」と、初めて達郎に作り笑いではない笑顔を向ける。そして達郎が「僕も、あなたが待っているような気がしたんです」と答えると、その顔をうれしそうに見つめ、達郎が「1%くらい可能性、出てきましたか?」と聞くと「そうね」と答える――。
■追憶の恋人を凌駕した達郎のたった一つの強みとは?
直前のシーンでは「誓って、恋愛感情は芽生えないです」ときっぱり伝え、達郎の「1%も可能性ありませんか?」の問い掛けにもちゅうちょなく首を振っていた薫が、小さな、だがはっきりとした変化を見せた瞬間だ。
死別から3年が過ぎ、真壁の思い出が薄れてきていたことは確かだろう。だがそれ以上に、ほぼすべての面において真壁に劣る達郎が持っているたった一つのものが、薫を惹きつけた。それが、“いてほしい時に、そこにいること”。
真壁は、結婚式当日に薫を置いて、帰らぬ人となった。「時間も僕も、逃げやしないよ」とささやき、「50年後の君を、今と変わらず愛している」とプロポーズしながら、いなくなってしまった。深い喪失感とともに3年という年月を孤独に生きてきた薫にとって、いてほしい時にただそこにいてくれる存在はどんなに尊いものだろう。
とはいえ、2人の関係はここからさらに紆余曲折を繰り返す。TVer・FODではそんな「101回目のプロポーズ」の第8話までが4月3日(金)まで無料視聴可能で、さらにFODでは最終話まで全話配信中。そして達郎と薫の娘・光(唐田えりか)と達郎に負けない非モテ男・太陽(せいや)の恋を描く「102回目のプロポーズ」もTVerで第1話無料配信中、FODでは第6話まで視聴可能だ。
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