
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家・しけたいぬさんがカドコミで連載している『めじとやも』だ。
同作は、メジロの“メジ”とヤモリの“ヤモ”の2匹が、周りの出来事に想像をふくらませながら、軽快におしゃべりを繰り広げる姿を描いたほのぼの漫画。以前しけたいぬさんのX(旧Twitter)に同作の第27話が投稿されると、たくさんの「いいね」やコメントが多数寄せられている。そこで作者のしけたいぬさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■不憫すぎて見てられない…威厳ゼロなネコにヤモリがエール?

ある日、メジからネコの話を切り出されたヤモ。最近、ネコに食べられかけた経験があるヤモは、その話題に身構えつつも、メジの話に思わず食いついてしまう。メジが語るネコは、どこかおかしく、トカゲを逃したり、木から降りられなくなったり…。読者からは「メジとヤモの漫才みたいな会話が面白い」「ドジ猫さん見て爆笑」などの声が寄せられている。
■読者の反応を探る試みから生まれた漫談系マンガ…ポイントは「キャラクターの弱さに注目してほしい」

――『めじとやも』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
カドコミで連載している『ここ、成仏やってます』の企画段階で、漫談系がウケるのかという市場調査的な目的で、SNS用にラフな絵で投稿したのが 『めじとやも』です。
『ここ、成仏やってます』と、建付けや会話のノリは変えず、テーマだけ小さいいきものたちに変えました。当初は市場調査でしたが、関心のあるテーマだったため楽しくなってきて、投稿を続けているうちに本にしてもらえました。ラッキーですね。
――『めじとやも』を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
我々人と小さいいきものから見た、世界の捉え方の違いを考えるのが面白いので、そういうふうに見えてたらウケるなって一緒に面白がってもらえたら嬉しいです。
――『めじとやも』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
猫がもし本当に空飛べたり隙間に入ってこられるいきものだったらどうする?というメジの問いかけに対する「ただ見てるよ、傾いていく世界を」というヤモのセリフです。端的に弱さが出ていていいなと思います。
――『めじとやも』以外にも様々な作品を執筆していますが、共通するテーマや、逆に「ここが違う!」という対比ポイントはありますか?
共通するテーマは「弱さ」ですね。『ここ、成仏やってます』の琉夏(るか)は死んでいる霊体だし、凜(りん)はコミュ症で友達が作れない。『魔法少女勧誘失敗プイチョ』は、元技術職のシニアで勧誘がことごとく失敗します。
弱い部分って素敵なので、レーベルを超えてほとんどの漫画のキャラクターに共通する要素だと思いますが…。『めじとやも』『ここ、成仏やってます』の共通点は、キャラクターが自身の弱い部分に自覚的なところかもしれません。違う所は弱さ以外全部です。
――今後の展望や目標をお教えてください。
描き始めるとキャラクターのこと好きになっちゃうので、続けたいという気持ちがいちばん大きいです。打ち切りになってもSNSで勝手に続ければいいんですけど、締め切りがあることでコンスタントに続けられている面もあるので、編集さんが居る状態で続けられるのがベストです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも読んでくれてありがとうございます!これからも、『めじとやも』の奮闘を暖かく見守ってもらえますと幸いです。

