友達価格なら、友達技術でもいいんじゃない?
するとその時、輪の後ろから凛とした声が響きました。
「えー、それは普通じゃない? だってそれで敦美さんは生計立ててるんだよ」
声の主は、同じクラスの奏斗くんのお母さんでした。彼女は普段、あまりグループに属さず、いつも穏やかに微笑んでいる印象の人です。
「……え? 奏斗くんママ、何言ってるの?」
蘭子さんが面食らったように振り返ります。
奏斗くんママは、ゆっくりと歩み寄り、蘭子さんの目を真っ直ぐに見つめて言いました。
「友達だからこそ、相手の仕事に敬意を払って、ちゃんとお金を払うべきじゃない? 友達価格でいいなら、友達技術でもいいってこと?」
その言葉に、周囲がしんと静まり返りました。
あとがき:沈黙を破る「第三者の正論」
自分一人で戦うと角が立つママ友の世界。そこで救世主が現れる展開は、読者が最も待ち望んでいた瞬間です。「友達なら融通を利かせるべき」という同調圧力に負けず、凛とした態度で現れた奏斗くんママ。彼女が放つ、これまでの空気を一変させるような「言葉の重み」を意識して、次話へのカタルシスへと繋げました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

