
ますだおかだ・岡田圭右がMCを務めるBSフジのクイズ番組「クイズ!脳ベルSHOW」(毎週月曜夜10:00-10:55)の10周年スペシャルが10月13日(月)に放送される。同放送回では番組初の公開収録を実施。MCを務める岡田の相棒・ますだおかだ増田も回答者として初めて番組に出演する。WEBザテレビジョンでは収録後、ますだおかだの2人とアシスタントの川野良子アナにインタビューをおこない、同番組における長寿の秘訣や“ツボ”を聞いた。
■長寿番組になれたのはバラエティーに富んだゲストのおかげ
――2015年から始まり、2025年で10年。長寿番組にできた秘訣はどこにあると思いますか?
岡田:長寿番組は作ろうと思ってできるものではないので、たまたま続いてるみたいな感じなんですよね、ただその中で言えるのは、ゲストの方々のおかげということです。バラエティーに富んだ方々が出演してくださって、それがこの番組のキモですから。ゲストに助けられて続いた10年だったなと思います。
川野:ゲストにはいろいろな方がいらっしゃいますが、岡田さんが必ず面白く料理してくださるんですよね。そういうところもきっと根強いファンの方に支えられている一因なのかなと思います。
――今回は10周年スペシャルということで、番組初の公開収録となりました。普段とは違う観覧客の前での収録はいかがでしたか?
岡田:本音を言うと、やる前は収録の裏側、あまり見せてはいけないと思っていたんですよ。放送ではすっきりしたシンキングタイムになっていますけど、実際は恐ろしく長いときとか、スタジオが静まり返るときとか、ウトウトしているゲストがいるとか(笑)、そんな部分を見られたらヤバイと思いながら…。でも今日は本当に優しいお客さんたちで、楽しく収録できたのでまたやりたいですね。
■増田「僕が好きな岡田で番組を作ってくれて感謝」
――10周年スペシャルということで、相方の増田さんもゲストで番組に初出演されました。増田さんから見た岡田さんの仕事ぶりはいかがでしたか?
増田:大学時代の学園祭を思い出したましたね。大学のとき、僕らは学園祭実行委員として司会も担当したんですね。そのとき大学の先生や職員さん、掃除のおばちゃん、食堂のおばちゃんとかにまで登壇していただいて。そこに僕が混ざって、司会は岡田。図式的には今回と全く同じです。先生や職員さんたちへのいじり方とか、ノリも一緒。
僕はそのノリの岡田が好きだったので、“僕の好きな岡田”が出る番組にしてくださって本当にありがたい。今回はスタッフの方々にそう感謝しながら参加させてもらっていました。
――出演されて、他のクイズ番組との違いをどんなところに感じましたか?
増田:僕はあまりクイズ番組へ出演したことがないですし、そもそも得意でもないんですよ。ますだおかだの“賢い方”は岡田なんで。
岡田:営業妨害!営業妨害はあかんよ。
増田:だから他のクイズ番組との比較はちょっとできないですけど、すごく温かい空気で包まれてる番組だなと今回、生で見て思いましたね。今日のお客さんもそうですが、ゲストも含めていろいろな世代の方がいて、みんなで支え合って楽しい空間を作っている。これって今の日本社会に必要な、すごく大事なことじゃないのかなと思います。
岡田:そうそう、社会派な面もあってね。
増田:(「クイズ!脳ベルSHOW」の前の)「プライムニュース」からのいい流れ。僕「プライムニュース」は毎日見ているのですが、間のCMに岡田の番宣が入るんですよ。
岡田:やってるね。
増田:それは見ないようにしています。
岡田:見ろや!(笑)逆にそこだけ見ない方が難しいやろ。
■ゲストのパーソナルを引き出すことを大切に
――岡田さんは10周年スペシャルで増田さんと一緒にできてどうでしたか?
岡田:こういうスタイルはなかなかないので、いい機会でしたね。今日は増田の好きそうな問題がいろいろ出ていましたけど、この番組はやっぱりそういうのが大事なんですよ。“ゲストのパーソナルを、いかにクイズを通して引き出すか”というのを大事にしているんです。
クイズでありながらゲストのパーソナル…もっと言えばこの番組にご出演してくださる往年の俳優さんやアーティストといった、普段バラエティーにはなかなか出ず、素の部分を見せる機会がなかった方たちのパーソナルをね。
当時のファンが番組を見て、「こんな面白い部分、おちゃめな部分があったんだ」っていうのをよく言ってくれるんですよ。昭和の役者さんの素を引き出して、ファンが喜ぶ。これが「クイズ!脳ベルSHOW」のいいところですね。
――10年の放送を振り返って、印象深かった出来事はありますか?
川野:いろいろあったのでどれもこれもですけど、「11時間テレビ」(「クイズ!脳ベルSHOW」をベースに「昭和」「全国」をテーマにした大型生放送特番)、「脳ベルヒットスタジオSP」(同番組の特別編)はまだ記憶に濃く残っていますね。
岡田:ホールでやったイベントもありましたね。レジェンドレスラーが集合した放送回とかも。
川野:もう語り尽くせないほど思い出があります。そうしたいろいろな派生、展開をしているというところも印象深いできごとですね。
■思い出せそうで思い出せない、いい塩梅のクイズ
――今後やってみたい企画はありますか?
岡田:今回のお客さんが本当に温かったんです。だからタレントさんと一般の方とのペアとか、大ファンの方とペアになってもらって…というのも面白いのかなと思いますね。
川野:公開収録は1つ夢だったので、今日はそれが叶ったというのがあるんですよね。もう1つ先を行くのであれば、今度はお客様が回答者になるというか、回答者の1人として参加していただくというのも面白いかなと思います。
岡田:ええね、それ。
川野:リクエストも来るんですよ、「クイズに出たい」という。そういう声も実現していけると嬉しいですね。
この番組のクイズは難しすぎないというか、自分たちの生活にきちんと裏付けられているクイズなんですよ。難問を解く高学歴者向けのクイズ番組とは違う、思い出せないと悔しい、「知ってたのに!」って思えるような問題がたくさんあります。
たぶんそこが、根強いファンが多い理由なんだと思います。だから「自分も参加してみたい」となるんですよ。そういう参加型みたいな展開になっていくのも、また違う面白さがあるかなという気がします。
岡田:クイズ作家さんが素晴らしい!本当にいい塩梅のクイズを考えてくれていますね。クイズ作家さんも若手がたくさん出てきていますが、この番組はレジェンドの方が担当されています。さすがの腕前といいますか、若手の人たちも「いい塩梅の問題だ」と感心しきりです。
川野:わかりそうでわからない、思い出せそうで思い出せない…みたいな問題ですね。
岡田:そこがまた、「クイズ!脳ベルSHOW」の絶妙な面白さというところです。
◆取材・文=鈴木康道

