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なぜ?絵が「額縁」に入っている3つの理由とは

バロックからロココへ

Astragal frameAstragal frame, Public domain, via Wikimedia Commons.

17世紀のバロック時代になると、額縁はさらに華やかさを増します。
この時期の額縁は「誇張的」「劇的」「装飾的」という言葉がふさわしい、豪華絢爛なものでした。
金箔を施した大型の額縁が人気を博し、フランス王朝の影響下で「ルイ13世様式」「ルイ14世様式」といった固有のスタイルが確立されていきます。

オランダでは「アウリキュラー・フレーム(Auricular frame)」という独特の様式が発展しました。
これは「耳介」を意味する言葉に由来し、人間の耳の軟骨を思わせる曲線的な装飾が特徴です。
Rembrandt(レンブラント、1606-1669年)らオランダ黄金時代の画家たちの作品は、当初このような額縁に収められていました。驚くべきことに、この500年近く前のデザインは、映画『エイリアン』に登場する生体機械的なデザインを彷彿とさせる、時代を超越した未来的な印象を与えます。

Auricular Style: Frames

18世紀のロココ時代には、より軽やかで繊細な額縁が好まれるようになります。
曲線と遊び心のある装飾が特徴で、バロックの重厚さとは対照的な優雅さを追求しました。

近代化と簡素化

19世紀に入ると、産業革命の波が額縁の世界にも押し寄せます。大量生産が可能になったことで、額縁はより多くの人々にとって身近なものになりました。
中流階級の台頭により、芸術作品を所有する人口が増え、額縁の需要も高まったのです。

この時期の額縁は、それまでの複雑な装飾から、直線的でシンプルなデザインへと変化していきます。
手彫りによる精巧な装飾は、型押しされた装飾パーツに取って代わられました。装飾よりも機能性が重視され、絵画そのものを引き立てることが額縁の主な役割となっていったのです。

配信元: イロハニアート

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