
「チャンスの時間」のMC・千鳥をはじめ、様々な芸人、タレントから愛されるABEMA専属アナウンサーの西澤由夏が、4月1日に1st写真集「Tail wind」(集英社)を発売した。今年ABEMAは10周年を迎える。タレントではないが、「ABEMA10周年を盛り上げるために」と今回のオファーを受けたという。水着カットにも挑戦したという写真集の中身と共に、ABEMAアナウンサーとしてのここまでとこれからのチャレンジを聞いた。
■エイプリルフールの発売でも中身はすてきな写真集
――エイプリルフールの4月1日に発売ですが、中身はちゃんと写真集なのでしょうか?
皆さん疑っていますけど、本当に立派な写真集です。開いてびっくり、すてきな写真ばかりです。ウソでなく、ちゃんと発売されますから(笑)。
――写真集のお話があったときはどう思いましたか? 迷いましたか、それともうれしい気持ちでしたか。
どちらもですね。水着カットを含めた写真集というお話でしたので、水着なんて私ができるのか、やっていいものかという気持ち。一方で、何か新しいことにチャレンジしたいと考えていた時期のお話だったので、やりたいという気持ちもありました。
――会社の反応はどうでしたか?
会社の判断としては、最初は「お断りしようか」という方向でした。同期の瀧山あかねが写真集を出していますが、アナウンサーごとに会社が考えるブランディングが違う。「西澤は水着写真集ではないよな」って。ただ、写真集自体は挑戦したい気持ちも確かにあったので、テーマ作り、見せ方次第でどうだろうというのを話し合って、実現に向かいました。
――新しいことへのチャレンジということでしたが、写真集を出すことが、ご自身にとってどんな意味を持ちますか?
ABEMA10周年を盛り上げるために、ABEMAアナウンサーとして私も何かやりたかったというのが一番ですね。アナウンサーが写真集って、他局ではほとんどないですし、ABEMAアナウンサーが何か面白いことやってるぞ、というところからABEMAの番組を見てくれる方が一人でも増えたらうれしいなって。会社の方も、今はどの番組の現場に行っても面白がってくれていますし、全力で応援してくれています。

■不安だった水着カット「仕上がった写真を見るとなかないいんじゃないかと(笑)」
――写真集のテーマは「独身アラサー女子の休日」。これは西澤さんからの提案ですか?
これはアナウンス室長が考えました。アナウンス室長は仲良しな同期の女性で、私が参考の写真を渡してみたら、このテーマが返ってきました(笑)。なんでわざわざ独身って付けるんだろうと思いましたけど、その通りなので、もうそれでいこうってことにしました(笑)。
――では、この独身アラサー女子は、写真集の中でどういう休日を過ごしているのでしょうか?
自然体な雰囲気で、ロケ地もほとんどが自然の中。五島列島(長崎)の自然から、私が大好きな軽井沢(長野)では牧場にも行って撮ってきました。私、休みができたときにどこに行くかというと軽井沢で、牧場に行くのも好きなんですよね。私の理想であり、現実でもある休日の過ごし方がこの軽井沢のシーンに収められている感じです。
長崎では中華街にも行きましたが、着いたのが中華街が終わりだす遅い夜で。赤の衣装でドレスアップして、メイクもばっちり真っ赤なルージュで決めたんですけど、ライトがどんどん消えていく中、5分で撮りました(笑)。
――五島列島と中華街にも、普段足を運ぶことがあるのですか?
いえ。私がどうしても行きたいと言ったのは軽井沢だけで、中華街、五島列島は提案していただきました。候補には屋久島もありましたが、現地の風景を調べたときに、深い緑な感じだったんですよ。初めての水着写真集で、この深い緑を扱える自信がなかったので、もっと笑顔でイェーイ!って撮れるようなイメージから五島列島を選びました。
――水着の撮影には抵抗はありませんでしたか?
正直に言えば不安でした。やっぱりタレントではなく会社員で、且つアナウンサーというところで、写真集には挑戦したいけど、肌の露出はちょっと…どうなんだろうと。最初から引っかかっていたのは水着があることでしたね。
――実際に撮影してみていかがでしたか?
撮影の最中はまだ不安でした。ポーズをどうすればいいのかが分からなくて、「これ、どう写っているんだろう?」って。スタイリストさんやカメラマンさんに教えてもらいながらでしたが、仕上がった写真を見てみるとなかなかなんじゃないかと(笑)。自分で想像していたよりだいぶ素敵な作品に仕上げていただきました。
■違う一面を見て、ABEMAアナウンサーの西澤由夏を知ってもらいたい
――写真集の中の西澤さんは、どれくらいご自身のリアルなのですか?
リアルは軽井沢のシーンだけですね。私、アクティブな行動が苦手で、休みができても自ら遠出はしない。唯一、軽井沢くらいです。それ以外はだいたいお昼過ぎまで家でグダグダして、せいぜい近所のカフェに行くくらい。カウンターで一人飲みとかはするんですけど、行きつけのお店で芋焼酎って感じです(笑)。だから写真集の私は頑張っていますね。決め込んで、東京カレンダー風に撮ってもらって。
――パリピではないアラサー独身女子ですね。アラフォー、アラフィフとこのままの生活が性に合っていますか?
私、結婚願望あるんですよ。ここ一年ぐらい結婚を意識して動いています。……全然信じてくれていない顔ですね(笑)。本当です!
――この写真集でお相手が見つかるといいですね。
じゃあ、配りまくります(笑)。
――この写真集を通して、どんな自分を知ってほしいですか?
ここ(写真集)にいる私は、番組では見せていない表情をたくさんしています。こうやって自分を写真で見ていただくことってほとんどないので、違う一面を見て、ABEMAアナウンサーの西澤由夏を知ってもらいたいですね。

■ABEMAはやりたいことに背中を押してくれる会社
――学生の頃はタレント業もされていました。この写真集を機に、そういったお仕事への興味はどうですか?
私は会社員なのでタレント業はどうなのかと思いますが、直感を大事にしていて、過程や結果を想像したときにワクワクできるお仕事は積極的にチャレンジしていきたいと思っています。
――ABEMAのアナウンサーの仕事はどんなところが楽しいですか?
ABEMAはやりたいことに背中を押してくれる会社で、幅が狭くないところがいいですね。それはやっぱりゼロから立ち上がった局で、自分たちでルールを作ってきたから。このお仕事はどこまで受けようか、こんなお仕事もやってみようか、というのを自分たちで相談しながら決めてきた8年なんですよね(アナウンス室ができたのは開局2年目)。それはABEMAアナウンス室の魅力だなって思います。
――担当してきた番組で、印象に残っている番組はどれになりますか?
印象に残っているというより、私の中で絶対外せない番組が「チャンスの時間」(毎週日曜深夜11:00-12:00)ですね。これからも多くの方に観ていただきたいし、自分ももっと頑張りたいと思っている番組です。
――あの番組で、ノブ(千鳥)さんに「アナウンサーもどき」と言われましたよね。
はい、忘れもしません。で、先日この番組で写真集の密着をしていただいたんですが、それを観た千鳥さんに今度は「犬の小便」と新しい呼び名を頂きました(笑)。どういうことかと言いますと、写真集撮影に向けて宅トレ(自宅トレーニング)を始めたんですよ。ちょっとヒップアップをしたくて、四つん這いになって、こう足を上げるトレーニングを。それが「犬の小便でしかない」と言われ、今その視聴数が伸びまくっていて最悪です(笑)。
――「アナウンサーもどき」もその言葉が切り取られ、ABEMAアナウンサーが注目されるきっかけになりましたね。
本当にそうですね。私は千鳥さんには感謝しかありません。

■がむしゃらだった10年、11年目はもっとチャレンジしていく
――今後はABEMAアナウンサーとして、どんな目標をお持ちですか?
この先も長くアナウンサーを続けること、続けられる環境を作ることですね。女性の結婚、出産に対して、ちゃんと戻れる環境を作りたいと思います。先輩たちがいないからこそ自分たちで土台から作らないといけなくて、そうしたところも含めて、自分たちのマネジメントをちゃんと考えていかなきゃねって、アナウンス室長とも話していました。
――アナウンサーの方には番組制作を手掛けていくような方もいます。西澤さんはアナウンス室ができる以前は営業職で、アメーバブログの新規営業やコンサルティングといったことをされていましたが、企画・制作側への興味はありませんか?
アナウンサー試験を受けていたときから、情報バラエティー番組の進行をやってみたいと思っていて。たとえば「王様のブランチ」(TBS系)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)のような。今ABEMAにはそうした情報バラエティー番組がないので、もし立ち上がる際には、企画などの提案にも積極的に入り込めたらうれしいです。
――今年でABEMAは10周年になりますが、ABEMAが生まれなかったら西澤さんがアナウンサーになる道もなかったかもしれません。この10周年にはどんな思いをお持ちですか?
会社も私も、がむしゃらだったなって思います。ずっと何かしらチャレンジしていた10年で、開局2年目にアナウンス室ができたのもその一つだったと思います。11年目からは何をやるのか、ワクワクしますね。地上波とは違うスタンスで、飽きられないように、ずっと面白いことをやっていくのがABEMAであって、ABEMAアナウンサーと自信を持って名乗れるような存在になりたいですね。
今回の私の写真集もですし、アナウンス室みんなでもっともっと色々なことにチャレンジしていきたい。それができるのがABEMAだと思います。
◆取材・文=鈴木康道


